国内で年賀状が5月に届く場所?/開高健〈白いページ I 〉

「一年の半ばちかくが雪に埋もれているので、年賀状が五月になってからやっと届く場所があるんだって」という話を何人かの友人たちにしたことがあって、ほぼ「それはないない、南極でももっと早く届くんだから」という反応なのだけど、開高健(かいこう たけし)の『白いページ I』の始まりの章にこう記されています。

 昭和四十五年の六月、七月、八月、私は仕事をしようと思って新潟県の山奥の銀山湖畔で暮した。ここは水道も、ガスも、電気もなく、一年の半ば近くが雪に埋もれるので、年賀状が五月に配達されるというような聖域である。

  昭和45年の話です、今は道路状況も交通手段も格段に改善されているので、もう、そういうことはないのでしょう。

 最近気になって新潟の〈銀山湖畔〉の様子を調べてみると、4月後半から5月の景色が載っていました、さすがにこれはすごい・・・
  いくら道路状況がよくなっても正月に年賀状が届くというのは厳しいような気がします。

https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g1021357-d12437903-i259067292-Lake_Ginzan-Uonuma_Niigata_Prefecture_Koshinetsu_Chubu.html

 いつまでも残しておきたい景色です。

 開高健は「ここで私は超一流品と呼べるような水を飲んだ」と、見事な文章で表現しています。

ピリピリひきしまり、鋭く輝き、磨きに磨かれ、一滴の暗い芯に澄明さがたたえられている。のどから腹へ急転直下、はらわたのすみずみまでしみこむ。脂肪のよどみや、蛋白の濁りが一瞬に全身から霧消し、一滴の光に化したような気がしてくる。

 飲んだ水について、これ以上の表現をわたしは知りません。

 いつかチャンスをつくって私も雪の銀山湖畔に行こうと思っています。

 本を読むたびに、行ってみたい場所が増えていきます。

 みなさんが本に登場する場所で、行ってみたいところはどこでしょう。

 開高健の『白いページ』はおすすめのエッセイ集です、おすすめします。

https://amzn.to/3UayNwO

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平和について考える/アインシュタイン@映画「オッペンハイマー」 を超えて ②篠原正瑛という人物の思想

 20世紀最大の頭脳と称されることもあるアインシュタインが「私は常に日本に対する原爆の使用を非難してきました。けれど、その致命的な決定をとめるためには何もできませんでした」と送った相手、日本人の篠原正瑛(しのはらせいえい)という人物について書かせてください。

 まず概略をいつもお世話になっているフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に感謝して引用させていただきます。 https://ja.wikipedia.org/wiki/

篠原正瑛 来歴

東京府出身[1]。1939年に上智大学文学部哲学科を卒業後、フンボルト財団の奨学金によりドイツに留学した[1]。これは「日独交換留学」によるものであった[2]ベルリン大学哲学科およびイェーナ大学哲学科を修了してドイツ国立ヨハヒムスタール・ギムナジウム教授となる[1]

 留学中はカール・ヤスパースエドゥアルト・シュプランガーに指導を受けた[2]

ドイツ降伏後、連合軍による抑留と、スイスでの療養生活を経て1949年3月29日に空路で日本に帰国した[1][2]。帰国の際、シュプランガーから日本国民へのメッセージを預かり、帰国直後は療養生活を続けていた[2]。その後は改造社に勤務。

1952年、『アサヒグラフ』の原爆特集に刺激を受けて、物理学者アルベルト・アインシュタイン原子爆弾開発への関与と使用の是非を問う公開質問状を『改造』誌上に掲載し、それをきっかけに数度アインシュタインと書簡を交換した(書簡は篠原の没後の2005年に妻から広島平和記念資料館に寄贈されている)[3][4]。この往復書簡については、その途中までが『アインシュタイン平和書簡 3』(みすず書房、1977年)に掲載されている(pp.680 – 685)。

1963年11月から1年間、東ドイツに在住した[5]。この在住時に、森鷗外ベルリンで滞在した下宿の一つが現存していることを確認した[5]

哲学者としては近代ドイツ思想、中でもナチズムを主に研究した[1]原水爆禁止日本国民会議委員も務めた[1]。1983年2月には、西ドイツ緑の党が主宰した、核兵器を被告とする国際裁判で、陪審員(6か国から合計7人)の一人を務めた[6]

1990年に脳梗塞を発症して療養生活となり、2001年に死去[7]

 webというのは明らかに画期的な情報革命です、哲学者 篠原正瑛の写真をみることもできます。

 アインシュタインが篠原正瑛に書いた手紙の実物写真も公開されています、奥さんが原爆資料館に寄贈したものです⇨ https://hpmm-db.jp/list/detail/?cate=artifact&search_type=detail&data_id=36485

 哲学者篠原正瑛(しのはら せいえい)は、原子爆弾による惨劇を報じたアサヒグラフの写真に大きなショックを受け、雑誌を通してアインシュタインに公開質問状を書きました。

 その内容についてアインシュタインを中心にした紹介文はいくつかのサイトで目にすることができるのですけど、東海大学の板垣先生が篠原さんの反論にも触れてくれています⇨ http://www.sp.u-tokai.ac.jp/~bentz/symposium_itagaki.pdf

篠原正瑛(1912-2001)とAE(アインシュタイン)激論を交わす 1952 (占領政策後の原爆被害写真公開に対して)
篠原
「人類の福祉と幸福に奉仕すべき科学がなぜこのように恐ろしい結果を生み出す手段となったのか」
AE
「ドイツが原爆製造に成功する見通しありとのことで大統領宛の手紙に署名した。
私は絶対的平和主義者ではなく,確信あるüberzeugter Pazifist 平和主義者であり暴力の使用を認める場合がある」
篠原

「絶対的平和主義者でないならヒットラーも平和主義者になってしまう」

 篠原さんがアインシュタインに投げ返した
「絶対的平和主義者でないならヒットラーも平和主義者になってしまう」
という言葉は痛烈です。

 ロシアとウクライナ、イスラエルとガザ地区、現在も戦争の惨劇は続いています。仕掛けた国も平和のために戦うと語っています。

「絶対的平和主義者」という思想が唯一〈未来の戦争〉を止める合言葉になるのかもしれません。

 P.S. このサイト(篠原・アインシュタインレター)の内容にも触れられるかと思ったのですけど、今年度の新しい取組に没頭しているので、いつか書く日のためにアドレスのみ掲げています。http://akaboshi07.blog44.fc2.com/

 

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遠隔地の子どもたちの元に〈たの研〉の教材が届く@ほたって君を楽しむ子どもたち

 〈たの研〉の人気ものづくりの一つが「ほたって君」です、全国紙『たのしい授業』で取り上げられ、全国区でたのしんでもらっています。

 いろいろなところでの笑顔をweb上でみることができます。

 「100均が近くにないので材料を送ってくれませんか」という注文も届いたりします。

 さて、最近、〈たの研〉から遠く離れたところで、学年のはじめに子どもたちとたのしみましたという便りが届きました。

 教師のたのしさを、あとでじわじわ伝えるのではなく、まず最初に伝える。

「美味しいものを後にとっておく」のではなく、さきに味わってもらう方が、結果的に子どもたちとの関係がよくなります。

 生活習慣、生活リズムを作るのが先決。
 まずは教師のいうことを聞くようになってから、いろいろとりくもう。

そう考えている先生がいたら、まず実験的に「できるだけ早く、たのしい教育を試みる」それをおすすめします。

 遊びになるのではないか?

 いえいえ、重心の移動を応用したたのしいものづくりです。質量の違いが生み出す動きをたのしむことは、賢さを育むでしょう。

 新入生歓迎会でのプレゼントとして、とてもたくさんの学校で喜んでもらっています。おそらく数万人くらいの新入生が、ほたってクンの魅力のとりこになったことでしょう。

 作り方は〈たの研〉のYouTube動画でみることができますよ。

 

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那覇青果物卸業協会より、助成金の授与式がありました。

 那覇青果物卸業協会より、〈たの研/たのしい教育研究所〉を含めた3団体へ助成金の授与式がありました。魅力的な環境教育、食育教育に取り組んでいる団体への助成です。

 これは名嘉重則 理事長から直接手渡していただいている写真です。

 心より感謝し、大切な助成金を、何十倍の価値に相当する活動に使わせていただきます。

 みなさんはこのステッカーを見たことがあるでしょうか?
 大切な支援金はこのステッカーのついているバナナの売り上げから〈3円ずつ〉が拠出されているとのことです。

 このバナナはイオン、ユニオン、リュウボウなどにおいているそうです。
 バナナ好きの方はぜひこのステッカーのバナナを買ってください!

 支援金だけでなく、たくさんのおいしいフルーツもいただきました。
〈たの研/たのしい教育研究所〉のメンバーに食べてもらって元気度をアップして、取り組みに繋げていきたいと思います。


 沖縄にはたくさんの課題があります。
 それらを一気に解決することはできません。
 でも、那覇成果物卸業組合のみなさんのように、明るい未来のために支援してくださる方たちがいてくれることは大きな力です。

 さっそく『バナナの力』というたのしい教育プランの構想が浮かんできています、バナナを例にして、動物の身体が必要とする栄養についてたのしく学べる内容です。
 たくさんの先生たちの力を合わせて、魅力あるプランを作成し、たくさんの子どもたちのもとに届けたいと思います。

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