実験に失敗は無い 予想が違っただけ

自由研究の相談がいろいろ来ているので、花の色付け実験を開始しています。
わたしが小学校の頃にやって、とても感動した実験です。

ところがこの実験は、子どもがやるにはお金がかかります。
これはバラですけど、1輪200円くらいします。

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ということで、身近なもので試せないかといろいろ探しています。
スーパーで買い物しながら思いついたのが、きのこです。

1パック90円。
これでうまくいくなら、かなり安上がりです。

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インクにつけて、翌日みると・・・
すごい色です。
スクリーンショット 2015-06-26 22.32.14みている分にはおもしろいのですけど、あまりにも激しく着色されて、バラの様な感じにはなりません。
別なものを探しましょう。

それにしても、普通の植物の様に、道管・師管もないので、全体がこんなに激しくそまるのですね。

それはそれで、たのしい教材になる可能性があります。

実験の予想は外れましたが、どっちに転んでもシメタです。

沖縄の、たのしく元気で賢い学力の向上、たのしい実力のある先生方の育成、実践型カウンセリング、その他、たのしく学ぶ方たちを本気で応援する「たのしい教育研究所」です。

学力 その本質的な向上 /学力方程式④ 「国語の時間をたのしくかしこく」

沖縄の学力向上をめぐって、書かせていただいています。
「学力はマイナスの値を取りうるのだ」ということに、多くの反響と共感とをいただきました。

第2回でその具体的な方法について書かきましたが、今回も、具体的な例をとりあげます。

つまり学力方程式から導かれる「本質的な学力」をどう高めるか、についてです。

ただしこれには、「たのしい教育」に関する熱意を必要とします。
何しろこれまで長いあいだの教育で培われていた
「まず覚えなさい、まずできる様にしなさい的」
「点数が高まれば好きになるはずだ式」
の教育方法ではなく、日々の授業の内容そのものを「感動を伴ったもの」にシフトしていくことになりますから、時間がかかります。

しかしご心配なく。
必要なものは「熱意」です。
たのしい教育に伴う教材は着々と増えています。
自分で一から準備する必要はありません。

その中から今回は、すでに全国各地で利用されている、たのしい教育研究所の授業プラン「国語辞典をたのしもう」をとりあげることにします。

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たのしい教育研究所が提唱する「学力方程式」

学力 = 重要な知識・技能  ×   意欲
(1〜10)    (-10 〜 +10)

で高い学力特典を目標にする授業の一つです。

 

内容は、国語辞典の引き方からはじまって、その魅力を味わっていく内容です。

プリントを印刷して一枚ずつ配りながら、いろいろ予想を立ててたのしんでいく授業です。

はじめに、国語辞典の引き方について学びます。
そこでは、「自転は《あいうえお 順》になっている」ということを具体的に知ってもらってあと、こういう質問を出します。

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【質問1】 あなたは「すもう」が好きですか?

 すもうには、日ごろあまり聞かない言葉がよく出て来ます。

 すもうで一番強い人たちを『横綱(よこづな)』とよび、2番目に強い人たちを『大関(おおぜき)』とよびます。では、辞典を引くとどれが先に出て来るのでしょうか…考えてみて下さい。

  <予想> ア 横綱(よこづな)がさきに出て来る

       イ 大関(おおぜき)がさきに出て来る

       ウ 辞典(じてん)によってちがう

 なぜそう思いましたか。考えのある人は発表しましょう。

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 引き方を知っている子も知らない子も自由に予想を立ててくれます。
子ども達同士で考えを出しあってもらってから、「実際に引いてみましょう」というワークです。

はじめて引くという子ども達もいますし、それまでにすでに引いている子もいます。

ですから、しばらく挑戦しても答えにたどりつけない人は、周りの人に教えてもらってもOKです。
時間がきたら教師が「◯◯ページの左から◯番目にあります」という様に教えてあげるのもOKです。

こういう質問とワークを繰り返しながら
「辞典というものはとにかく徹底的に《あいうえお 順》になっている」
ということを体験してもらいます。

そうやって第一部は「家庭学習」の課題のページで終了するのですけど、経験上、その日の子ども達の家庭学習の提出率がバツグンによくなります。

 

第二部は「国語辞典の利用」です。

二部の一ページは、このような内容になっています。

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 これからはじっさいに自分で辞典を引きながら、すすめていきます。まだ辞典になれていない人がほとんどだと思いますから、あせらないで、ゆっくり引いてみて下さい。どうしてもさがせないときには、友だちや先生に聞きながらでもかまいません。ゆっくり自分で何度も引いていくうちに、かならずうまくなりますよ。

【問題1】

 色はホントにいろいろあります。赤(あか)・青(あお)・黄色(きいろ)・・・

 さてある日、保育園(ほいくえん)にかよっている、いとこから電話がかかってきました。

「ねぇお兄ちゃん(おねぇちゃん)、青ってどんな色のことをいうの?」

 電話なので「ほらこの色さ」というように、見せながらのせつめいができません。

 さて、あなたはどのような言葉でせつめいしますか?

 辞典を引くのはがまんしていて、しばらく自分の頭で考えてみて下さい。

よく分かるように、できたら短(みじか)くせつめいしてみて下さい。

 青っていうのはねぇ・・・

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せつめいの仕方が思いついたら、みんなの考えを発表し合いましょう。

 友達のせつめいの中で「これはイイせつめいのしかただなぁ」と思うものがあったら、書いておきましょう。

 [友達のせつめい]  青っていうのはねぇ・・・

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 ここから、子ども達のアイディアがどんどん出てきます。
続くワークのところで実際に国語辞典を開いて、どういうことが書かれているのか各自で確認するのですけど、実は子ども達のアイディアも、今後辞典の編者達の説明もほとんど違わない、あるいは、子ども達の説明の方がずっとわかりよい、という様なことを知って、さらにもりあがります。

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意味がわからな時には国語辞典が有力なツールになる事と同時に、子どもたち自身が、自分のすばらしさにも気づいていきます。

もちろん小学生だけでなくいろいろな方達への授業が可能です。
先生方の講座でも時々利用しますが、大人でももりあがります。

いくつかのページをピックアップしながら紹介させていただきましたが、たとえば「国語辞典」をテーマにしても、子ども達がたのしく賢くなる授業が可能です。
もっと辞典を引きたくなる、もっと自分でもいろいろな言葉について考えてみたくなる授業です。

教材は入手可能な形にしてあります。
興味のある方は、右のサイドバーをごらんください。
沖縄の子ども達の学力向上に毎日、全力投球の「たのしい教育研究所」です。

教材は注文可能です

送料込み650円
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学力はマイナスの値を取りうる/学力=重要な知識・技能×意欲 (その3)

沖縄の学力問題を憂いている方たちがたくさんいて、その方たちと話をする機会があります。今回は、私がもう10年以上前に、科学の大会でレポートとして発表したことについて書かせていただきます。

それは
「学力はマイナスの値を取りうる」
という話です。

なんとなく「学力=テストの点数」だというイメージがあるものですから、最低でも「0」という感じがあるかもしれません。

しかしやはり学力はマイナスになりうるのです。

それは学力公式から導き出される結論の一つでもあります。

学力=重要な知識・技能 × 意欲
学力方程式 by たのしい教育研究所
http://tanokyo.com/archives/5913

 

知識や技能を1〜10段階で表してみます。
より重要で基本的な知識・技能を「ポイント10」
重要度が低く、他の知識技能ですぐに代用が効きそうなものを「ポイント1」とします。

次に意欲を段階に分けましょう。
注意しなくてはいけないのは「意欲は、マイナスの値も取りうる」ということです。
やりたくない、つまらない、見るのも嫌だ、という時にマイナスだと判断されるのです。
ですから意欲のポイントは、
「+10 〜 -10」の幅となります。

さて今回子ども達に「英語:初めての人との挨拶」の内容を教えたとしましょう。
その結果を総合すると、Kさんの知識技能の習得は何とか「7ポイント」であった。平均点以上は取れた。

ところがKさんは授業後、「もう英語は勘弁してほしい」という気持ちになった。
つまり「意欲度」でみると「マイナス8ポイント」であった。

すると学力公式 学力=重要な知識・技能 × 意欲 から

7×(-8)= -56 ポイント

となります。

教えないでおけば、知識・技能が0ですから、学力として「0」のままだったのに、意欲度を削ぐ教え方をしてしまったがために、それ以下になってしまったということになるのです。

この例は、わたしの友人の体験です。

知識・技能の体験が高まれば意欲も高まるはずだと思う方は、
http://tanokyo.com/archives/5913
に戻って読んでいただけるとわかるように、国際テストの結果からも、それは否定されるのです。

学力なんてどうでもよい、という人はおそらく誰もいない。
しかし、「学力がマイナスの値を取りうる」ということに気づいていただけたら、点数だけではなく、同時に子ども達の「意欲」を高めてあげなければいけない、ということがわかるとおもいます。

逆に、知識技能のポイントが低くても、意欲をプラスにもっていくことができれば、将来的に上昇していくことは、また項を改めて書かせていただきます。

沖縄の子ども達の「学力」。それはつまり「たのしく元気で賢い学力の向上」がカギです。たのしい実力のある先生方の育成、魅力的な教員採用試験突破講座、実践型カウンセリング、その他、いろいろな形で学力向上に取り組む「たのしい教育研究所」です。

 

学力=重要な知識・技能×意欲 その1) 学力方程式

「沖縄の子ども達は学力が低い」とか「沖縄の小学生の学力テ

スクリーンショット 2015-06-13 15.23.22ストの順位が昨年急上昇した」という言葉を耳にします。
あるいは「沖縄の子ども達の学力低下の原因は、親が夜型の生活をしているからだ」という様に、「学力」という言葉はいろいろなところで使われています。

たのしい教育研究所のサイトにはあえて
「活きた学力・生きた学力」
という様にしていますが、単に「学力」と言い換えてもよいと思っています。
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言葉を添えたのは、「学力」という言葉を「テストの結果」という様に考える人がいるかもしれないと考えてのことです。

テストの結果・テストの得点は「学力」の一部を説明することではあっても、「学力」そのものを説明するものではありません。

いろいろな考え方があって当然だと思いますが、たのしい教育研究所は「学力」をこういう公式で表しています。

 重要な知識・技能 × 意欲 = 学力
  学力方程式 by たのしい教育研究所

 

たとえば、算数の図形の問題をテストで正確に解ける子がいる。

しかしその子は、図形のごちゃごちゃした計算が嫌いである。
そういう子どもは、何か自分の人生の中で起こる課題を、図形的な力を利用して解こうとするでしょうか?

はなはだ疑問です。

自らの人生を切り開く力となるものが「学力」であるはずです。
テストでは解ける、ということだけでは、まだ学力がついたとは判断できないのです。

個人的なことでも、その例を幾つもあげることができますが、その一つ。
わたしは子どもの頃、習字のコンクールで金賞とか銀賞とかをよくもらっていました。
わたしの先生の書道の指導は
「とにかくこう書け、こう払え、ここで1秒止めてから…」
の連続でした。

結果として賞状は増えていっても、わたしは、その書道の時間が苦痛で苦痛でなりません。
ですから悲しいことに、わたしは墨汁のフタを開けた時の、その匂いすら嫌いなまま成長していったのです。

そういうわけですから、何か大きな文字を書くというときにも、筆を持とうという気持ちは全く起こりません。逆に、書道をする場面に直面するのをいかに避けるか、ということが目標であったりします。
つまり「書道」はわたしにとって、何かの課題に立ち向かうための力になりませんでした。

「賞/ほうびを与えればそのうちに好きになる」と考える人もいますが、それは、一部の人たちに当てはまるもので、一般化して考えて良いものとは思えません。

わたしが教師を始めた頃
「できるようになれば、そのうちに好きになるんだ」
と語る教育関係の方達がとてもたくさんいました。
しかし、現実はどうでしょう?

国際的な科学力・数学力を測るテストで、日本はトップクラスです。
しかし、私たちの周りに「理科はかんべんしてほしい」という人たちがどれだけ多いことでしょう。
科学の魅力を伝える活動を展開していると、そういう人たちがとても多いことを肌身で感じます。
勉強してきたであろう教師仲間でさえ、理科嫌いが多いのです。

たとえば「NHKオンラインサイト」にこうあります。

勉強への自信のなさも突出しています。「数学に自信がある」という割合はわずかに2%にとどまり、タイと並んで世界で最も低くなっています。楽しくも、好きでもなく、自信もないのに成績はよいというのは不思議な感じがします。
http://www.nhk.or.jp/school-blog/500/141363.html

 

テストに書きなさい、といえば書けるけれど、それは嫌いなのだ、という子どもたちを育てることは、学力向上にならないのではないか?
逆に、「図形の問題が好きだ」という子どもたちを育てることが、学力向上につながるのではないか? その子は、もしかすると、今はまだテストの得点がふるわないかもしれない。しかしそのうちに上昇してくる可能性は高い。
そして、何か自分の前に出てきた課題を解こうとするとき、きっと図形処理の力をどんどん発揮してくれるのだと思います。

ですから「たのしい教育」は、ゆっくりとではあっても、学力を根底から上げていくことになるだと思っています。

沖縄県の学力の問題は、日本全体の学力の問題とつながっていると思います。
沖縄の子ども達が「算数が好き」「国語が好き」「理科が好き」そういうようになっていくことで、じわじわと、生きた学力・活きた学力がつき、それがいろいろな問題や課題を突破していく力となる。
もちろん、沖縄が抱えている問題、沖縄だけでなく世界が抱える問題を解く力のある人間も、そこから間違いなく育っていくのだと、そう考えています。

Kiraku記

沖縄県の学力向上に全力投球の「たのしい教育研究所」です。