苦しい想い出も残るのでは? @読者の方からの質問に答えて/楽しい福祉&教育

 前回の記事にさっそく質問が届いています、嬉しいことです。

 自分の過去の記憶を挙げながら「苦しい記憶も残るんじゃないでしょうか?」という言葉が綴られていました。

『確かに!』

 辛い記憶、特に身の危険を伴う記憶は、生物としてとても重要な記憶になります。
〈あの場所で波にのみ込まれそうになった〉という記憶をすぐに無くしていくと、またその危険に出会う可能性があります。

〈あのキノコを食べた後七転八倒の苦しみが襲った〉という記憶を無くしていくと、その後またそれを食べてしまう可能性が出てきます。

 進化論的にみてもそういう個体は生き残りにくいでしょう。

 そういう強いネガティブな記憶は生物として重要な記憶になるわけです、確かにそれはある。だからweb上で散見する〈トラウマ治療〉は実は成功していないということもいえるでしょう。

 ところが、強い記憶ばかりでなく小さな記憶なども含めて、ネガティブな記憶とポジティブな記憶というように分けて考え見ると、実はハッキリと差が出ます。

 専門的な研究が多いので、A.I.に概要をまとめてもらいましょう。

Gemini との会話

 心理学や脳科学の分野でも**「Fading Affect Bias(FAB:情動の退色バイアス)」**という専門用語で呼ばれ、数多くの臨床データや研究で裏付けられています。

「人間の脳は、辛い感情を早く忘れ、楽しい感情を長く留めるようにできている」ということが科学的に示唆されています。

主な研究知見をいくつかご紹介します。

1. Fading Affect Bias(情動の退色バイアス)

これは、**「ネガティブな出来事に伴う感情は、ポジティブな出来事に伴う感情よりも、急速に薄れていく」**という心理現象です。

  • 研究内容: 被験者に過去の出来事を日記に記録してもらい、数ヶ月後、数年後にその出来事を思い出した時の「感情の強さ」を測定する調査が多数行われています(Walkerら, 1997年などの研究が有名です)。

  • 結果: 悲しい、恥ずかしいといった「不快な感情」は、時が経つにつれて急激に低下しました。一方で、嬉しい、楽しいといった「快の感情」は、時間が経ってもあまり低下せず、比較的鮮明に残ることがデータとして示されています。

2. 「心の免疫システム」としての機能

なぜこうなるのかについて、研究者の間では**「心理的免疫システム」**の一種だと考えられています。

  • もし過去の辛い記憶が、起きた瞬間と同じ強度のまま頭に残り続けたら、人間は精神的に押しつぶされてしまい、生きていく意欲を失ってしまいます(うつ状態など)。

  • 健康な精神状態を保ち、自己肯定感を維持するために、脳が「嫌な感情だけを積極的に掃除(処理)している」と解釈されています。

3. 年齢による変化(ポリアンナ効果・ポジティビティ効果)

さらに、この傾向は年齢を重ねるほど強くなるというデータもあります。

  • ポジティビティ効果: 高齢者と若者を比較した研究(Carstensenら)では、高齢者のほうがネガティブな画像や情報よりも、ポジティブな情報に注意を向け、記憶しやすい傾向があることが分かっています。

  • これは、人生の残り時間が短くなるにつれて、脳が無意識に「情緒的な満足」を優先し、不快なものを排除しようとする適応能力だと考えられています。

4. 例外(うつ病やPTSDの場合)

逆に、「辛い記憶ばかりが残る」というケースについての臨床データもあります。 軽度〜重度のうつ状態にある人や、強烈なトラウマ(PTSD)を抱えた人の場合、この「FAB(嫌な感情を消す機能)」がうまく働かなくなることが報告されています。つまり、健康な心であれば「楽しい記憶が勝つ」ようにできているのです。

結論

辛い記憶と楽しい記憶では、楽しい記憶が頭に残っていくことは、**「健康な脳が持っている、生きていくための防衛本能」**として正しく説明がつきます。
「楽しい記憶が残っていく」というのは、脳が正常に、そして健康に機能している証拠だと言えます。

 一時期流行した「辛いものごとではなく楽しさを探しましょう」というポジティブシンキングのすすめ的なものが流行ったことがありますね。※そういった流行でお金を儲けていくことをねらう人たちによって、一定期間を経た後、またその関連の本やコーチングなどが目立ってくるでしょう
〈PEALカウンセリング〉も〈たのしい教育〉もそれとは異なります。

 見方・考え方だけでなく、たのしさが生まれる状況をどう作るか、その具体的な手立てとセットだから、伸びてきたことは間違いありません。

 のびのびになっている「PEALカウンセリング入門」もこの春には開催しようと考えています。
 興味のある方はお便りください。

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今年も楽しくお付き合いください@たのしい教育研究所

新しい年は心もあらたまります。
今年も楽しくお付き合いください。
2026年スタートは、ちょうどメルマガ発信直後です。

メルマガの記事を紹介します。

 今週もたくさんの便りをいただきました、ありがとうございます。
 先週、私の計算違いを伝えたメールに「よかったです。今年あと一回読めますね」と返事が届き、とても喜んでいます。


 毎回というほどメルマガに便りを送ってくださるAさんのは「毎回楽しく読ませてもらっています」から始まります。今回は「それにしても年始から年末まで毎回こんなに書くことがあることに改めて驚いています」と書いてくれました。
これまで「書く時間が足りない」と感じたことはあっても「書く材料が足りない」と感じたことは一度もありません。「あれも書きたい、これも書きたい」けれど「時間の関係でこれくらい」という執筆の日々です。
さて〈たの研〉の活動は、設立前半の「各地を飛び回ってできるだけ多く人たちにたのしい教育を届ける活動」から〈1人ひとりの笑顔を近くで見ることができる活動〉にシフトして、たのしい教育プログラムの深みが増してきた気がします。
今週おとどけする『ことばが生まれる前の世界① 音で伝えよう』や前回紹介した『もしも世界にサトウキビがなかったら』、『ポップコーンで学ぶ〈爆発〉』『90秒プルルンゼリーで学ぶ 熱い冷たいの秘密』なども、そこからどんどんふくらむ深い内容を伴ったプログラムです。
 サトウキビのプログラムはメルマガ読者の皆さんから評価が届き始め、他の『ことばが生まれる前の世界』などは講座を中心にして、すでにたくさんの人たちから満足度100%の評価を得ています。
〈たの研〉の一年ラストの週もたっぷりお楽しみください。

 

 皆さんの中から一人でも、メルマガからさらに学びたいと考えてくれる人が出てくることを今年の楽しみにしたいと思います。

 

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今年も楽しい日々をありがとうございました@楽しい福祉&教育

「アッという間の一年」という形容があります。〈たの研〉設立以来、そういう感覚はなく「本当にたくさんの笑顔と元気に出会うことができた充実した一年だった」という感じばかりです。

 今年特に可能性が広がったのが『福祉』の分野で活躍している方たちとの関わりです。

 〈たの研〉のこのサイトはGoogle検索『楽しい福祉』『たのしい福祉』『楽しい教育と福祉』などいろいろな検索ワードでトップ表示の人気です。

 その効果で沖縄だけでなく全国からの便りや相談が届きます。

 中でも「こども食堂の停滞」についての相談が目立ちます。

 その新しい取り組みとして試行段階にあるのが『こどもマルシェ』です。

 開催すると、こういう感じでたくさんの親子がひっきりなしに来てくれて、準備した百数十人の食材を使ったプログラムがあっという間に予約いっぱいになりました。

 次年度から、本格的に取り組みたいと、プロジェクトメンバーで企画をすすめています。
 興味のある方はお問合せください。
 また自分たちの地域で実施してほしいというみなさんもお問合せください。

 条件が揃えば無料で開催することが可能です。

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サトウキビ染めの色は何色?@楽しい福祉&教育

 たのしい教育プログラム「もしもサトウキビが無かったら」を作成しています。
サトウキビのことをいろいろ調べていると、プログラムにはおそらく入れないだろうと思いながらも、面白いことに出会います。

 みなさんはサトウキビ染めを見たことがありますか?

 どんな色でしょう…

 みどり?

 半分正解です。

 実はこれもサトウキビ染めです、きれいなさくら色をしています。

 何か別な染料や薬品を混ぜたからでしょう!

 いいえ。

 サトウキビの穂で染めた色です。
 実った穂には紅色の色素が含まれています。

 サトウキビについて、いろいろ調べているとき、たまたま、穂で染めている過程をみることができました。

 これがその時の写真です。

 穂だけを衣類用のメッシュに入れて色を取り出していました。

 これは取り出した染料で染めているシーンです ※豊見城市ウージ染め協同組合の資料から

植物染めのたのしさと深さを感じる時間でした。

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