たのしい自然さんぽ/クモの怖さと魅力①

 最近は一仕事終えて真夜中に歩く日々が続いていたのだけど、〆切ものが重なって来たので、ここ二日ほどは陽のあるうちに1h程度歩いて、夜中は仕事をこなしています。

 先日、山路でジョロウグモをみつけました、日本最大級のクモです。
 これで7cm(ボディのみ)はあります。※知っている人もいると思います、大きいのはメスの方で、オスは1/10くらい、6~10mmくらいです

 

 黄色と黒と赤、サイケデリックなデザインです、見る人によってはカラフルで美しいと感じるかもしれませせん。

 クモは人間に恐れられている生き物の一つなのですけど、調べてみると、もともと日本には危険な毒蜘蛛は生息しておらず、国外から来たヒメグモファミリーの中の3種、「ハイイロゴケグモ」「セアカゴケグモ」「クロゴケグモ」の毒は注意しなくてはいけないそうです。とはいえ、どちらも日本での死亡例は報告されていません。どちらもこういう丸いボディをしていて、7~10mmくらいです。ただしこういう形のクモの多くは毒がなく、毒蜘蛛でも自分から人間をおそってくることはないということなので、「見かけたらパニック」というモードに入らないようにしましょう。

クロゴケグモ

セアカゴケグモ

ハイイロゴケグモ(上オス、下メス)

 

 さて、さきほどのジョロウグモ、よくみるとカナブンを捕食中です、クモ仲間のほとんどが肉食です。
 それにしても、飛んでいるカナブンを捉えることができるクモの系、というのはかなり強い繊維ですね。

 芥川龍之介が『蜘蛛の糸』という小説の中で、人間たちがそれをのぼる姿を描いています。

 どれくらいの強さなのでしょう、以前から興味があったので調べてみましょう。

問題:このクモの糸をどれくらいの太さにしたら、人間一人の体重を持ち上げることができるようになるでしょう? ちなみにジョロウグモの太めの系は0.01mmほどだということです。

予想:

 ア.1mmくらい

 イ.1cmくらい

 ウ.2~3cmくらい

 エ.10cmくらい

 オ.その他

どうしてそう考えましたか?

 

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〈たのしい教育研究所〉夏の講座2024に参加希望のみなさまへ

 おかげさまで〈たの研/たのしい教育研究所〉の夏の講座は大人気で、すでにキャンセル待ち受付に入っています。

 少し探せば、企業や自治体などの無料講座が巷にたくさんあります。〈たの研〉の講座は映画料金ほどの参加費が必要になります(ひとり親世帯ほか経済的な事情のある方への参加費わり利引き制度もあります)。それなのに数日でSOLD-OUTとなります、とてもありがたいことです。ちなみに費用は全て持ち帰りを含む教材費や保険、会場費、その他雑費などに利用されていて、それを企業団体が支えてくれているおかげで、今の費用で実施することができます。

 リーフを配布して4日程度では、はじめに準備していた席が埋まってしまい、急遽、会場との確認調整で枠を増やすことになったのですけど、それもすぐに埋まってしまいました。

 そこで授業者とスタッフが揃って授業全体の流れを確認し、〈たの研〉の体験型の授業のたのしさをたもったまま開催できるように会場設定の構造を大きくかえて、さらにスタッフを増やし、参加者を受け入れられるようにしました。

 それもしばらくすると満杯となり、残念ながら、現在は3回目のキャンセル待ち受付の段階となりました。
 心苦しいのですけど、一方向型ではなく〈体験型でこそ味わってもらえるプログラム〉であること、参加者の満足度&授業メンバーが自分のプログラムをたのしく充実して展開できるための判断です、ご了承ください。

 広報のルーティーンとしてキャンセル待ちで入れなかった皆さんには、次回の講座を少し早目にお知らせすることになっています。

 たのしい教育に興味関心を持ってくださっていること、心から感謝いたします。

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 少しずつこのコーナーも支持を高めてきています。活字中毒を自称するほど本が大好きだった私いっきゅうが、これまでの推定読書量数万冊の中から、その日の記事に関わるもので「これは読者の方たちにもおすすめ」だという本を紹介しています。

 今回は〈体験型〉ということでこの本を紹介します、親子で一緒に実験しながらたのしむことができる科学絵本の名作です⇩

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講座で学んだたのしいプログラムがどんどん広がっていく@卒業生たちからのたのしい便りから 10年前のどんぐりプロジェクトの教材発見!

〈たの研/たのしい教育研究所〉ができて約12年、干支のサイクルでいえばほぼ一回りしました。小さな講座を加えると年に5~6本開催しているので、たの研のプログラムはたくさんの先生たち、保護者の方たちに広がっています。

 先日、離島に赴任したA先生から「びっくりです、赴任した学校の備品室にたのしい教育研究所のどんぐり標本がありました」という連絡が入りました。

「20140525」という表示があります、10年くらい前に『どんぐりプロジェクト』で盛り上がっていた頃、東京から遠藤先生を招いて講座を開いた時に作成したものだと思います。

 会場は〈うるま市石川の舞天館〉です。

 環境保護のたのしい活動を、どんぐりの育成をテーマにとりくんだプロジェクトです。

 ちなみに、日本最大のどんぐりは沖縄にあるんですよ、オキナワウラジロガシです。

 そのオキナワウラジロガシの苗を育てて、それもプレゼントしたので、準備の関係で20人くらいの定員だったと思います。

 その時に参加した先生が、その島に赴任する持っていって、子どもたちに見せてくれたんだ、うれしいことです。

 10年でじわじわ広がっていくということは、100年すれば制覇するくらいになるでしょう。でも今生きている人たち、今の子どもたちの笑顔がひろがって自分の可能性をどんどん高めていくためには、そんなにまてません。
 仲間たちとたのしく元気に取り組んでいきたいと思う気持ちを強くする、たよりでした。
 ありがとうございます。

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長野県の教育の伝統①板倉聖宣の講演から@たのしい教育の見方・考え方〈前半〉

 10年くらい前の〈たのしい教育メールマガジン〉の発送法の章を読んで「沖縄の教師を派遣するとしたら〈長野県〉がいいのに」と考えていたことを思い出しました。

 板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/たのしい教育研究所 初期から支援者)が2003年に長野県塩尻で「子どもにつけたい本当の学力・生きる力とは」と題して講演した内容を読んでからです。
 私が感動した部分を紹介した中から、今回は長野県教育界の泰斗「渡辺敏 ※わたなべ びん、わたなべはやし 両方の呼び方あり」について書き抜きましょう。

渡辺 敏(読み)ワタナベ ビン/ハヤシ

明治〜昭和期の教育家 長野高等女学校校長

 

 

板倉でございます。
 今日は「子どもにつけたい本当の学力・生きる力と」と言ったテーマで話をしろということで出てまいりました。
 今、ご紹介ありましたように、私は1年半ほど塩尻(長野県)に住んでおりました。
 私が塩尻に住んでいたのは戦後まもなくではなくて、戦争中でございます。

 東京の空襲で焼け出されてここに来たわけです。

 ここが両親の出身地と言うわけではなくて、兄貴がこの塩尻にありました軍事工場に勤めていましたので、そとに緊急追灘をしたというわけです。

 だから地元の方々をまったく知らないというほどで、戦争中・戦後の食糧難の時代を迎えましたので大変困難な生活でありました。

 もちろん私たちの家族に田畑はないのですが、林を切り開いたところにジャガイモを植えて、それが「全滅」になったりして、そういう経験の中で私は農業に対する興味をすごく持ちました。

 私の本で一番売れた『ジャガイモの花と実』というの本があるのですが、それはこの塩尻でジャガイモをつくってほとんど惨敗した経験を元にしております。

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 何となく私が大学教授であると勘違いしてしまう人もいるようですが、私は大学教授であったことは一度もありません。国立教育所の所員で、私のように勝手なこと言うような人はいませんから、きっと国立教育研究所だけではなくて、大学教授だろうと思われるのですね。

 実際に私は国立教育研究所に入っても、かなりの間「大学に転出したい」と思っておりました。

 しかし、それがかなわぬ内に〈仮説実験授業〉というものを提唱いたしまして、それ以降は国立教育研究所に腰を据えて研究をすることにいたしました。

 何しろ大学では講義をしなければなりませんが、国立研究所では朝から晩まで研究していていいのです。


 国立教育研究所ではほとんと研究テーマを押し付けられることないのですけれども.「何を研究していいのか分らない」という段階の方が大部分ですから、そういう人たちは押し付けられることを期待して、なんとなく上から押し付けられたのではないようなテーマで研究をしておりました。

 私は自分のやりたいことがありますので、それだけをやっておりました。

 私は〈仮説実験授業〉を提唱して以来、仮説実験授業以外の、私自身が「意嫌がない」と思える研究は一切しておりません。

 雑用的なものは年間で10時間程度です(笑)。
 後は私自身がやりたいことをやってまいりました。

 そういうことで、ここ塩尻には1年半ほど住んだこともあって、懐かしいというので、特に「来たい」と思いました。

 実は学力問題については、少し前に松本にある教育研究所から講演を依頼されておりましたが、それを断っております。

 なにか「学力低下問題というテーマで話をしろ」ということだったのですが、その頃に「学力低下問題」がかなり大声に叫ばれるようになっていて、それに乗ったような形でシンポジウムをやるような感じだったのですが、私は〈学力低下問題〉の議論が気に入らなかったので、主催者側に詳しく様子を聞いたのですが、ますます気に入らない。

 とくにシンポジウムの同席者に明らかに学力問題なんか研究もしていないし、危機感も持っていない人がいることが確かめられたものですから、「それでは私は絶対に行かない」と行きませんでした。

 その代わりということでもないのですが、こちらに参ったしだいです。

渡辺敏(はやし)という人

 私は塩尻に住んだというだけではなくて、長野県にはかなりの親近惑を持っております。また、民教連というところにも親近感を持っております。

 私は研究者として日本の科学教育や理科教育の歴史から、さらに教育全般の歴史の研究をしてまいりましたけども、その中で特に長野県の方が大きな比重を占めていることが分ってまいりました。

 昔、こには渡辺敏(ビン/ハヤシ)という人がいたのですが、みなさんはご存知でしょうか?

 この人は幕末の維新の戦争の時に、今の福島県の二本松の藩土で、その時に命拾いをして、官立の東京師範学校を経て、長野の大町の小寺椴の校長さんをやっていた方です。

 この人のことは講演の内容に多少とも関係がありますので、もう少しお話しますと大町で自由民権運動に参加しました。

 それから《一瓶百験》という、一つのビン(フラスコ)で100もの実験をするということを始めました。

 1890年(明治の23年)、その年に、日本で始めて全国的な教育研究集会が聞かれました。
 この年は私ども年配の人聞にとってはきわめて象徴的、民主年号です。〈教育勅語〉が発布された年なのです。

〈全国教育者大集会〉という名前ですが、いわば文部省としては新しく総選挙が行われたりするので、教員を文部省の方にもっていきたいと思ったのでしょう。

 文部省関係者が中心になって、今で言えば教研集会のようなものが聞かれました。その時に渡辺敏さんは長野県代表として出席しました。

 そこでー瓶百験の実験をしようと考えたのです。

つづく

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