大人気;夏の講座〈自由研究で子ども も 親も 先生もたのしく仲よく〉事前告知/すでに問合わせが多数届いています

 〈たの研/たのしい教育研究所〉の夏の講座は多数の申し込みがあるだけでなく、早目の申込みが多いのが特徴です。毎回、可能な限りキャパを増やして実施していますが、それでも入りきれない方たちが出てしまいます。〈楽しさ度&理解度&安全性〉を優先すると仕方ない決断で、講座当日が近づくとお詫びする回数が増えていきます。

 実はすでに「夏の講座にぜひ参加したいので、期日など、わかっているところでよいので教えてください」という問い合わせがいくつも届き、事務局が少し慌てています。

 それをふまえて、いつもなら〈リーフの印刷&配布〉をもって告知がスタートするのですけど、実験的に早目に多くの方たちに夏の講座の広報をスタートさせることにしました。
 プログラムの正式名称や費用については、担当との最終調整が必要なので、もう少しお待ちください。とはいえ、価格高騰に対抗して押さえた費用で実施する予定です。もちろんいつものように〈おみやげ教材〉もしっかり準備する予定です。

 たのしい内容になることは間違いありません、「最近親子の対話が少なくなってさびしいな」と感じている方も、もっと仲良くなるきっかけになると思います。

⭐️期日:2024年 8月11日(日) 9:15受付 9:30〜12:45
⭐️会場: うるま市「うるみん」3F(あげな十字路近く)
⭐️対象:個人、親子(小学生以上)、教師、たのしい教育に興味関心のある方
⭐️参加費:物価高騰はますます進んでいるので前回より参加費を下げられるように調整中です。とはいえプレゼンと教材などの質は落とさないように工夫中です。今回は〈親子割引〉だけでなく〈友達割引〉も設定しました、「〈たの研〉の講座はとってもたのしいし、後でもう仕込むと満杯になっていることが多いから一緒に行こう!」と誘っておくとよいと思います。〈ひとり親世帯〉などの参加費割引もあります
⭐️内容:テーマは自由研究、それはつまり本物の科学・技術のたのしみです。全体でたのしむプログラムと選択制で自分の興味優先でたのしむプログラムの二つがあります。夏休みの課題という狭い内ではありません。親は子ども親類とたのしく過ごすプログラムを、先生は学校で子どもたちと仲良く、たのしく、賢くすごす方法をたくさん学ぶことができます
・いっきゅう先生のワクワクサイエンス(自由研究)
・選択制で3つ受講(水面の研究&アメンボウ、クラシックタイプのプラ板、Newバージョンプラ板、植物の不思議、衝突の科学 ほか)
・わくわく読み語り
⭐️講師:たのしい教育のエキスパートが担当します、たのしい教育の初期から活躍したレジェンドも登場してくれる予定です

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楽しい理科・楽しい植物学@ガクアジサイは面白い

 今日この頃の〈たの研/たのしい教育研究所〉のウェルカムスペースではガクアジサイが迎えてくれます、〈たの研〉の小禄さんから贈られた花です。訪ねた方は少したちどまって、それを眺めてみてください、不思議なことに気づくことができるかもしれません。

 ガクアジサイの花が円周上に広がって咲いているのが見えますね。

 では、中心部にあるワシャワシャしたものたちはなんでしょう? 

 実はそれが〈花〉で、周りでいかにも花に見えているのは本物の花ではありません、不思議ですね。

 実やタネをつくる構造になっているものを〈花〉といいます。

 周りにある〈いかにも花に見える〉ものにはその構造がありません。
 なので植物学者は「飾り花/装飾花」と呼んでいます。

 では飾りではない花に注目してみましょう。

 丸まって見えるのは花のつぼみです。
 その中からオシベ・メシベが出てきます。

 大きくしてみますよ、ツボミとツボミが開いたものとが見えていますね。

 どうして装飾花と真の花があるのでしょう、みなさんはどう思いますか?

 科学者たちは、装飾花は虫たちへの〈ネオンサイン〉のようなもので、それで虫たちを引き寄せているのだろうと考えています。

 進化というのはおもしろいですね。

 では問題、他のアジサイたちはどうなのでしょう、装飾花と真の花とに分かれているのでしょうか? それともガクアジサイが特別なのでしょうか?

 予想してみてください。

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南極に土はあるの? たのしい理科・楽しい地理

 県外に出ると、行きたい処だらけで、あっという間に時が過ぎていきます。これは、初期の日本の南極観測隊を乗せた船〈宗谷〉を見に行った時の写真です。南極は、タイミングがよければ教師代表として実際に行くことができた処で、今でもあこがれの地で、宗谷には何度も来ています。 

 船内の展示室にはたくさんの写真が並べられていて、何度みても観測隊・越冬隊の様子に心動かされます。

 これは観測隊を送る時の宗谷の全貌です、掲示されていた写真です。

 下は実際に甲板に出て私が撮った写真です、けっこう広いんですよ。隊員たちがここでラジオ体操したり、タロ・ジロたち樺太犬と戯れていた場所です。

 タイトルの「南極に土はあるのか?」について、この写真をご覧ください。日本の南極基地を建てるための資材や研究、生活をするための資材が並んでいます、南極ですよ。

 南極は年中氷に覆われているというイメージが強くて、私がタイトルにあるような質問をすると、ほとんどの人たちから「年中氷だらけです」というような答えおが返ってきます。でも夏は氷がとける場所もあって、そこは上のような眺めになるんです。
 マスコミをはじめとして、ものごとの極端なイメージを伝えることが多くて、年中氷に覆われた場所が南極だという記憶になるのでしょう。

「南極」の話をするときに映画『南極料理人』を紹介することがおおいのですけど、宗谷の船内の展示にはまるでその映画のワンシーンかと思えるような写真もありました。   南極は未知多き壮大なる大陸です。

 南極好きが増えるてくると嬉しいです。

 ちなみに私いっきゅうが南極好きになったのは、ある先生から記念にいただいた、第一次南極越冬隊の隊長だった西堀榮三郎著「出る杭をのばす」を読んでからです。
 興味のある人はサイト左から、〈スマホ〉の方は各記事の一番下〈サブコンテンツ〉をクリックすると検索画面が出てきます。

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板倉聖宣『科学的とはどういうことか』の紹介③/読者の方の要望に答えて

  霊視、透視、予知能力など〈超能力〉についての科学的な見方・考え方〈第三回目〉です、ここで今回の内容は一区切りとします。未読の方は二つ戻って読み始めてください。出典は板倉聖宣著『科学的とはどういうことか』仮説社 です。気に入った方は、ぜひ入手してください。子ども大人を広く対象にした本で、私が学校で子どもたちに紹介した内容の一つです。

⇩クリック

 X線の発見以後、科学界では、じつにたくさんの大発見が報じられた。日本でも、のちに京大教授になった村岡範為馳が「渣蛍線」の発見を報じた。
 蛍の出す光をボール紙で渣すとX線類似の放射線が出るというのである。しかし、その酒蛍線の発見を含めて、大部分の大発見はあとがつづかず、まちがいとされた。そこでレントゲンは、「大発見」のニュースをきくたびに機嫌を悪くするようになったという。
 なぜ、客観性を誇りとする科学者までが、そういうたくさんのまちがった大発見を報ずるのか。それは、たいていの場合、功をあせりすぎるからである。X線発見直後の「大発見」のラッシュがそうである。長岡の水銀還金成功の発表も、ドイツでの水銀還金実験の成功の電報をうけてあせって行なわれたものである。

 昨年の超能力事件で一部の電気通信学者がスプーン曲げ超能力の真実性を支持したのも「外国でそういう研究が進んでいる」という情報にあせった結果と見ることもできるだろう。
 科学者たちも大発見の功をあせりすぎると超能力者同様になるのである。

 19世紀の末、フランスのノーベル賞化学者モアサンは人工ダイヤモンドの製造に成功したと発表したが、これはご本人の没後、そのまちがいのからくりがはっきりした。未亡人の発表によると、「助手がその仕事にうんざりし、先生を喜ばせてやろうと思って実験材料の中にこっそりダイヤモンドの粉をまぜておいた」ことがわかったというのである。科学の世界でも超能力の世界と同じようなインチキの行なわれることもあるわけだ。しかし、だからといって科学は全体としてはごまかされることがない。それは科学には「追試ができなければダメ」という大原則があるからだ。
 ところが「超能力の実験(予言)成功」などという話になると、はじめからまるでそそっかしいから、その真実性をまじめに論じるなんて気にもなれない。
 今度の美和ちゃんの所在透視事件にしてもそうだ。昔から「失せもの占い」というものがいろいろあって、それが見事「当たった」と思われたことが少なくない。

 

 それは、一つには偶然にもよるが、一つには「当たった」と思わせるやり方がうまいからであり、もう一つには下工作があるからである。

 板倉先生の話はここまでにしておきましょう、興味のある方は入手してくださいね。上の本の画像をクリックするとジャンプします。

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