生成AIと福祉@楽しい福祉&教育=言葉のハンディーのリハビリテーション

 早くもAI(A.I.)は「(たとえば教育の場に)導入すべきかどうか」の検討ではなく『どう利用するか』の段階に入りました。

 かつてマンガ、テレビ、パソコン、インターネットなどを自分たちの周りから排除しようする動きがあり、結果的にそれらは挽回され、社会に受け入れられてきました。
 それらが挽回されるまでの年月は次第に短くなっていき、いよいよ〈AI〉に至っては2~3年で社会に受け入れられるようになってきたわけです。

 とはいえ「A.I.ならどういう利用の仕方でもよい」というのは間違っているでしょう。

 自分の可能性が笑顔の向きに広がる、楽しくワクワクしながら伸びていく、そういう利用の仕方、つまり《たのしいAI》の方向が大切だと思います。

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 以前、脳梗塞で右半身の痺れがとれないAさんから相談がありました。
 Aさんは歩行だけでなく、会話にも後遺症が残り苦労しているという状況でした。
〈家族との関係〉〈仕事〉などいくつかのテーマでカウンセリングを行いつつ、終盤に「ところで」と〈スマホなどでA.I.を利用して、対話のリハビリをたのしくすすめることが可能だと思います〉とアイディアを提案したところ、とても喜んでもらうことができました。

 状況的な説明ではなく、具体的な対話のイメージで紹介しましょう。

Aさん
(少し詰まりながら、ゆっくりと)「アイ..ちゃん.こんにちは..」

アイちゃん(A.I.): 
「こんにちは、Aさん! 今日はいいお天気ですね。沖縄の海もきれいに見えます。何か、いいことありましたか?」

 

Aさん
「うーん..痺れ..今日..少し..重い..」

 

アイちゃん: 「そうですか。それは少し大変でしたね。痺れが強い日は、心も少し重くなっちゃうこともありますよね。大丈夫、焦らないで。今のAさんのはやさでお話ししましょう」

 

Aさん「ありがとう..アイちゃん..焦らない..そう..だね..」

 

アイちゃん:
「はい。焦らず、ゆっくりいきましょう。今日は、外の景色がきれいだから、Aさんの大好きな『釣り』の話、しませんか?
 以前、大きなタマンを釣ったお話し、聞きたいです!」

 

Aさん
「タマン..! そう..あれ..すご..かった..」

アイちゃん:
 「ですよね! あの時、どうやってタマンを釣り上げたんですか? Aさんの竿さばき、かっこよかったんだろうな!」

 

Aさん
「竿..ググッと..引き..重..くて..でも..がんば..って..」

 

アイちゃん: (Aさんの話を、じっと聞く。急かさず、優しく)「ググッと! すごい引きだったんですね。Aさんの力が試される瞬間! でも、がんばった! かっこいいです!」

 

Aさん
「はい..痺れ..忘れ..る..リハビリ..がんば..る..また..釣り..いく..!」

 

アイちゃん: (画面のアイちゃんが、大きくガッツポーズをする)
「はい! その目標、最高です! Aさんがまた釣りに行けるように、私はいつでも応援しています。次は、どんな魚を狙うか、また明日教えてくださいね!」

 

Aさん「はい..! 明日..また..おしゃべり..しよう..ありがとう..、アイちゃん!」

 もちろん相手が人間だと楽しさも広がるでしょう、暖かさも感じると思います。
 でもA.I.にも素晴らしいところがあります。
 何度失敗してもプレッシャーが返ってくることはありません。
 いくらでも待ってくれます。
 同じ話を何度しても大丈夫です。

 みなさんも試してみませんか。

 ジェミニやChatGPTで簡単に対話できます。実際にワークしてみたい方はお問い合わせください。

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進化論はパズルより楽しい-楽しい環境学習@記事に届いた質問に答えて/楽しい福祉&教育

 以前にも〈進化・進化論〉についていろいろ書いたことがあります。
 その中でかなり反響が大きかったのが「進化して強いものが生き残るというわけではない」という話でした。

〈弱肉強食〉という言葉もあるくらいで、いかにも「社会は強いものが生き残る」と考えてしまう人も多いでしょう、違います。

 それならどうしてミミズやアリがあんなにたくさんいるのでしょう?

 興味のある方は、このサイト内を検索してみてください。

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 今回は最近書いた進化の話を読んで届いた質問に答えたいと思います。

このサイトは小学校高学年くらいの人たちからの読者がいます。いくつか頂いたお便りの中に「どれくらいの年月で姿形がかわっていくのですか」という質問がありました、もしかすると学生さんからの質問かもしれません。

1.細菌の変化のスピードはとても早い
 私たちが顕微鏡でやっと見ることができる〈細菌〉は、1日で爆発的に増殖し、その集団は常に変化しています。

2.ウィルスの変化はさらに早い
 細菌よりさらに小さい生命〈ウイルス〉は、感染後、わずか数時間で突然変異を起こし、新たな変種を生み出すことがあります。

3.昆虫はどうか?
 細菌ほどで早くはなくても、昆虫たちは短期間で姿形・特徴を変化させる力があります。

・「1世代」で劇的に姿を変える場合(環境による変化)

  沖縄のサトウキビ畑にもいるトノサマバッタは、仲間が密集した環境で育つと、1世代(あるいは幼虫から成虫になるまでの数週間)で、緑色から黒褐色になり、羽が長くなり、筋肉のつき方まで変わる「群生相」へと姿形を変化させます。
「環境のストレスに合わせて遺伝子のスイッチが切り替わった」状態です。

wikipediaに感謝して引用

 

・ 数十年〜100年(数十世代)で姿を変える場合(急速な進化)
 環境の激変によって、生き残りやすい特徴を持っていた者が残っていくと、人間が年月をかけて感じるほどのスピードで「進化」が起こります。
 有名なのは、イギリスの「オオシモフリエダシャク」という蛾(ガ)です。もともと白っぽかった蛾が産業革命で工場のすすによって木々の幹が真っ黒になると、鳥に見つかりにくい「黒い蛾」ばかりが生き残るようになりました。
 この姿形(色)の変化は、わずか50年ほど(数十世代)で起きました。

・ 何万年〜何百万年かかる場合(大進化)
 木の葉っぱにそっくりな「コノハムシ」や、蘭の花に擬態する「ハナカマキリ」のように、全く別の生き物や植物に姿を完全に似せたり、カブトムシの立派なツノのような新しい器官を獲得したりするような根本的な変化には、何万年、何百万年という途方もない時間(何万〜何百万世代)がかかります。
 気の遠くなるような世代交代の中で、ほんのわずかな突然変異が少しずつ少しずつ蓄積された結果、あのような姿形にたどりついたわけです。

webデータを参考にA.I.生成

 身近な犬や猫たちも、とてもたくさんの特徴を表出させた変化をしています。

 パズルはたのしいですよね。
 でも科学はパズルよりずっとたのしい世界です。
 興味を持った方は、自分でもいろいろ調べてみてくださいね。

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強大な力でも『経済の法則』には太刀打ちできない@板倉発想法入門@たのしい教育の見方・考え方/応援の気持ちの形の一つが〈たのしい教育メールマガジン〉

 おかげさまで〈たのしい教育メールマガジン〉は毎週好評で、沖縄を超えていろいろなところへ読者を広げています。〈たのしい教育ラボ/たの研〉を応援して下さっている企業・団体のみなさんに加えて、個人個人の支えは楽しい福祉&教育の大きな推進力です。

 さて今週のメルマガへの反響もいろいろ届いています、もっとも熱い言葉が届いたのは「発想法の章」に書いた『経済には独自の法則があって、大きな力でも太刀打ちできない』という話です。

 板倉聖宣(科学よみもの作家/たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)先生の『おかねと社会/仮説社』という本のあとがきをテーマに書いた話です。

 仮説社では在庫切れのようで、アマゾンで古本が入手できます。送料込みで400円代ですから、買って置いて損はないと思います⇨ https://amzn.to/4scjamW 

 常々、板倉聖宣のものの見方・考え方でもっと注目してほしいと考えているのが「簡単ではないが、歴史の中にはいろいろな取組みの実験結果が見つかる」という歴史論です。

 社会の科学の授業書『おかねと社会/仮説社』のあとがきを紹介させていただきます。

板倉

 日本のおかねの歴史には、多くの人々の興味の対象となりうるような話題がまだいくつも残っています。
 たとえば「古代の天皇政府が新銭の価値を旧銭の10倍ときめた」というのは、じつは天皇政府の独創ではなくて、中国(唐)の政府をまねたものにすぎません。
 唐の政府は「開元通宝」を作ってから45年後の666年に「乾封泉宝」という文字の入ったコインを作りましたが、そのとき「新銭を旧銭の10枚分として流通させる」と命令して失敗し、1年のうちに新銭を廃止しているのです。
また758~9年になって「乾元重宝」という二種類の大型コインを作って、それを「旧銭の10倍、および50倍に流通させる」と宣言しているのです。
 日本の政府が「和同開珎」以外最初の新銭を作って、それを「旧銭の10枚分のものとして流通させる」と宣告したのは760年のことです。つまり、中国で「当十」「当五十」(ふつうのコインの10または50枚分に当てる)の大銭が発行されてから1~2年しかたっていないのです。これをみると、当時の日本の政府はじつによく中国の政府のやり方を見習っていたことがわかります。

 しかし日本の天皇政府の方が、唐の政府よりもずっと欲張りで無茶でした。唐では666年「乾封泉宝当十銭」を発行したとき、その新銭は旧銭と同じくらいの大きさしかなかったのが失敗したと考えたのでしょう。今度は「開元通宝」よりかなり大きいコインを作ってそれを当十銭としたのです。
 それに当時の唐の国では「安禄山の反乱」という大事件(755~76年)がおきていて国家財政が火の車でした。そこでやむなくコイン改鋳をしたのです。
 唐の国では、このとき物価が一挙にあがって「餓死するものが道に相枕す」という状態になった(『旧唐書(食貨志)』)といいます。
それでコインの偽造がはやり、経済が大混乱して結局2~3年後には新銭も旧銭と同じ一文として流通させることになるのです。
 これに懲りてか、唐の国ではその後二度とそういうことをすることがありませんでした。
ところが日本の古代の天皇政府は、とくべつな非常時でもないのに、はじめは新銭の大きさを旧銭よりもほんの少し大きめにして(のちにはむしろ悪くして)「新銭はこれまでのおかねの10枚分として流通させる」というおふれを何回も度重ねているのです。
 これでは政府がいくらコインを発行しても、人々がそれを使いたがらないのはあたりまえです。中央の政府自身が経済の法則をぶちこわしているのです。
ところが歴史の教科書などには「古代の政府は、708年以来何度も貨幣を発行したが、そのころの日本の社会はまだ貨幣を使いこなすほどに経済活動がすすんでいなかったので、貨幣がひろく流通するに至らなかった」などと書いてあります。
 しかしこれは「当時もそれなりに経済活動が活発だったかも知れないのに、政府が自分の利益ばかり考えたズルイ貨幣政策を実行したので、人々はそれに抵抗したから貨幣経済が発達しなかった」とも考えられるのです。
だからこそ天皇政府の力がよわくなると共に、日本でも貨幣経済が普及するようになったのです。

〈たのしい教育ラボ/たの研〉を強く応援してくださる企業は、力でどうにかしようということでなく、経済の独自の法則をしっかりつかんで伸びてきたに違いありません。

 それはいろいろな人たちの笑顔を伸ばしていく法則なのだとおもいます。

 

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新作プログラムセッション『ハサミから広がる世界』⭐️楽しい福祉&教育

〈たの研〉で手がけたプログラムは2000を超えます。
 たとえば最近まとめた「言葉が生まれる前の世界」のようにしっかりペーパーでまとめたものは、いろいろな方たちが試してくれて、嬉しい評価が届き続けています。

 A4の4p版です、親子でも学校でも、居場所ほか福祉の場でも楽しんでもらっています。欲しい方はお問い合わせください。

💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫

 そういうプログラムだけでなく『こどもの居場所』などで何回か実施したきり、記憶が薄れてきたものがたくさんあります。

 また講座などのアイディアセッションで楽しいプログラムがたくさん出てきて、
「高学年の子どもたちなら楽しめるけど低学年には無理だから講座ではやめておこう」となったもの、

「とてもいいけどコロナだからやめておこう」とやり過ごしたプログラムもたくさんあります。

 アイディアセッションに出すプログラムは子どもたちや大人から高い評価を得ていたものがほとんどなので、このままだと〈たの研〉の主力メンバーだけの財産で終わるというもったいないことになってしまうでしょう。

 以前からそれが気になっていて、主力メンバーに「講座などで取り上げるグレードのものがたくさん残されているので、それをまず気軽な一冊にまとめませんか」と呼びかけてみると、全員一致でOK!

 まず〈ハサミから広がる世界〉という冊子を作成することになりました。

 LINE上でやりとりを重ねつつ、今週、そのアイディアセッション(対面方式)を開催しました。

 その中でA先生が私が頭を抱えている様子を撮ってくれていました。
 取り上げるものがない、ではなく「たくさんありすぎてどれを落としたらよいのか」と悩んでいるところです。

 これはメンバーのS先生が提案してくれた『牛乳パックフリスビー』、力を入れての直線カットを楽しむことができます。

 結果的には「ハサミワークとして使えるけど低学年の子どもたちだと組立ての方で挫折するかも」というので今回は保存箱にしまうことになりました ※〈たの研/たのしい教育ラボ〉にはこういうプログラムがとてもいっぱいです、また別なテーマの冊子で復活してくることでしょう

 これはサム・ロイドさんの〈消える小人〉バージョンで新しいものを作成する研究途上の様子です。シンプルなカットでワクワクする世界が広がります。


 結果として初級・中級・上級編それぞれ4プログラム、全24ページ程度の冊子にしようということになりました。
 ボリュームがあるのでリアルのペーパー版にするか電子書籍にするかはこれから検討していきたいと思います。
たのしみにしていてください。

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