自由研究〈水と油と酢としょう油〉@たのしい教育を応援してくださる企業「ろうきん」に感謝を込めて

 先生たちの勉強会で身近な化学プログラム「水と油と酢としょう油」の実験をとりあげました。この先生たちがいろいろな処で化学のたのしさを伝えてくれるでしょう。

 これがその時のワンシーン、今回はそのための基礎になる実験をY先生が実演してくれています。

 ことわざにもあるように、水と油がまざらないことはよく知られていると思います。

 油としょう油は混ざると思いますか?

 以前、理科の授業でとりあげたとき〈混ざらない〉と予想するたくさんの子どもたちの中でSさんという女の子が

「しょう油という言葉には〈油〉ってついているでしょう、近い仲間だからだと思います。近いとすると二つは混ざると思います」

と自分の予想を発表してくれて、「確かにそうかも」と何人もの子が予想変更したことがありました。

 みなさんはどう思いますか?

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興味のある方はぜひ自分で実験してみてください。

 子どもたちと予想を立てながら、実験し、混ざるものと混ざらないものを確かめて、その理由の一つが実は〈分子のもつ電気の性質〉が大きいという本格的なもので、静電気とかエアコンをつけたりするばかりではなく、混ざるとか混ざらないという身近なところにも影響するという気に入りのプログラムで、ラストのお話に手をくわえれば、完成する段階まできています。

 さて、実演してくれているY先生の前には〈たの研/たのしい教育研究所〉を応援してくれている企業『ろうきん』の表示があります。
「ろうきん」がこういうところにまで力を出していくれるということを知らない方たちも多いと思います。
 そうではないんですよ、しっかり応援してくださっています。こういう活動ができることに感謝をこめて、いろいろなところで掲示させてもらっています。 

 いろいろなところで笑顔と賢さを生む活動に、企業・団体の力は必須です。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の活動に賛同してくださる企業・団体のみなさんが、明るく元気な沖縄をつくる活動に一緒に力を注いでいただけたら幸いです。

 

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たのしい国語:うさぎの足跡 by 高村光太郎『雪の冬』から(つづき)

 前回書いた「たのしい国語:うさぎの足跡 by 高村光太郎『雪の冬』にたくさんの便りが届きました、嬉しいことです。要望もいろいろあったので、続きを書きましょう。

 雪に残されたうさぎの足跡がとてもおもしろい形をしている話の続きです。

そのウサギをとりにキツネがくる。

キツネは小屋のうしろの山の中にすんでいて、夜になるとこのへんまで出てくる。

キツネの足あとはイヌのとはちがう。

高村光太郎『雪の冬』から

青空文庫の大いなる努力に感謝して参照

「きつねの足あとはイヌのとはちがう」といわれても、そもそもイヌたちの足あとに注目したことがないので、興味が高まります。

 私と同じように調べてみた人たちからも画像がいろいろ届いています、感謝して一つ引用させていただきます。

 犬さんたちは人間との暮らしがとても長いからでしょう、緊張感のない足跡に見えてきます。
 おおらかさが足跡にも出ているというか…

 さて、キツネの足跡はどうでしょう、高村光太郎はこう書いています。

 イヌのは足あとが二列にならんでつづいているが、キツネのは一列につづいている。

 そしてうしろの方へ雪がけってある。つまり女の人がハイヒールのくつでうまくあるくように、一直線上をあるく。

 四本のあしだから、なかなかむずかしいだろうとおもうが、うまい。キツネはおしゃれだなあとおもう。

 

高村光太郎『雪の冬』から

青空文庫の大いなる努力に感謝して参照

 
「ハイヒールで歩く女の人」は映画で時々みるのでイメージできます。その足跡がどうなるのかなぁ、と思ったら・・・

 たしかに、スッと軽やかに続いている感じがします。

 こういう野生の動物の足跡をみると、犬さんたちの足跡との違いを感じてしまうのだけど、もしかすると祖先のオオカミたちの足跡は、もっとキリリとしたものだったんじゃないかなぁ。

 みんな哺乳類で、骨格の構造の基本は同じなのに、これだけ違った足跡をつけるというのはとても面白いことです。

 わかることが出て来るほどに謎、知りたいことが増えていきます。私の師の板倉聖宣に文学をたのしむ習慣はなかったけれど、生きていたら紹介してあげたかったな。

 動物たちの足跡のなぞ、というプログラムに発展するのかしないのかわからないけれど、たのしいことに違いはありません。

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植物の再生はたのしいプログラムになりそうな予感 ベンケイソウの実験(自由研究)

 山はとても好きなので、登山の動画や映画もよく観ています。本格的な登山者の中には凍傷で手や足の指を失った人も少なくありません。残念ながら一度失われた指は再生することはありません、それでも再アタックしている人たちはたくさんいます。

 動物より遥かに再生能力に優れているのが植物です。葉が失われたり枝が折れたりしても、また別な葉や枝が伸びてきます。植物にはどんどん分裂して伸びていく〈成長点〉がたくさんあって、そこから再生していくことができるのです。

 再生についてたのしく学ぶプログラムづくりの一つで、〈たの研〉ではベンケイソウの葉を水につけて実験しています。
 ベンケイソウの再生能力は植物の中でも高く、独自の再生方法をとっています。

 葉の周りから芽が成長しています、子株(こかぶ)です。

 不思議な感じですよね、ふつうはタネから発芽するのに、葉から発芽しているわけです。

 この株をとって土に植えると、親と全く同じDNAのベンケイソウが育ちます、クローンです。

 いったいどれくらいで成長するのか実験することにしました。

 タネから育てたよりも、ずっと早いのは間違いないでしょう。

 予想をたてて成長をみていきたいと思います。

 自由研究はいろいろな分野で、たくさんの花をひらかせてくれます。子どもも大人もどんどんたのしんでいきましょう。

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新作プログラム『原子論者アルキメデスの科学』から=バナナの皮を除いて浮かべると/楽しい自由研究

 先日、親子講座で『原子論者アルキメデスの科学』を楽しんでいるとき、プログラムを作成した私自身もドキドキする場面がありました。

 興味のある方が自分で予想を立ててたのしんでもらえるように、実験の結果には触れずに紹介します。

『原子論者アルキメデスの科学』の中に「バナナは水に浮くか?」という問題があります。

 参加者の方たち、スタッフも主催者も含めてみんな真剣に予想を立てて実験をしました。

 予想が当たった人たちも間違った人たちも『お~』という声をあげて、もりあがってくれました。

 小さな子をだっこしてあやしながら熱心に見入っていたお母さんが『皮をむいたら◯⬜︎△◯じゃないですか』と声をあげてくれました。

 アルキメデスならその問いにも答えただろうと考えて、ワンクッション置いてから、みんなで予想を立てて実験しました。

 スタッフもとても興味深かったようで、そのシーンをしっかり画像で残してくれていました。

 さぁ、みなさんはどうなると思いますか?

 家族でまず「バナナは浮くか」予想を立て合ってから実験し、その後「では、皮をむいたらどうなるか」と実験をしてみてください。

 そこから発展させてると自由研究のテーマとしてもたのしめると思います。

 予想を立てて実験すると、当たっても賢くなるります、間違っても賢くなります。そしてどちらもとてもたのしくなります!

🟢どのバナナでも結果にちがいはないのですけど、〈たのしい教育研究所〉で使うバナナは『那覇青果卸業協会』のバナナです。「沖縄の子どもの健康を守ろう」をテーマにした取り組みをすすめ、〈たの研〉の子どもたちの賢さと笑顔を広げる活動を力強く応援してくれています。よろしければみなさんもご利用ください。

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