春の形を探しましょう 季節をたのしく味わう!

今年2017年の立春は10日前、2月4日(土)でした。いろいろな地方で大雪となり、ここ数年にない寒波という話も聞いています。「立春というのに寒い日々」という言葉を毎年耳にしますが、春が立ち上がったにも関わらず、立春はとかく寒いものです。しかしそれは言葉に偽りあり、ではありません。冬の寒さのピークだから、ここから先は少しずつ春へ春へと進んでいくよ、という意味なのです。つまり少し離れた位置からみれば、立春の頃はまさに冬の盛りなのです。

同じ高さを歩いていても、きびしい山の頂上まであと少しで到達するというのと、厳しい山の頂上から降り始めている、というのでは、その意味がずいぶん違っています。

さて、まだまだ冬の寒さの厳しい今日この頃。
たのしい教育研究所の近くの公園の様子を見に行きました。

春はすぐそこまで来ています。

ちなみに10年くらいになるわが家の桜は、毎年花は実らず、葉ばかり茂らせます。風の強い場所にあるので、そのせいかと思っていたのですけど、今年はいくつも花が開きました。青空に映えてきれいです。

「春の形」をイメージすると、人それぞれ違うと思います。みなさんの春の形を、寒さの厳しいこの節目に、探しにでかけませんか。

それにもまず時間を少しだけとって「散歩」に出かけてみることをおすすめします。

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たのしい会議の方法論 会議をたのしく有意義に

以前から会議の時間の長さはとても気になっていることの一つでした。今回はそれに関する話です。教師をしていた頃、ある研修会があって、そこでA小学校のB先生が「うちの学校の職員会議は60分以内で終わります。そのために私自身が司会進行し、こうやってこうやっています」と発表していました。わたしの長年の教師生活の中でいうと、職員会議は3:30〜5:00という枠で実施され、長引いて二時間くらいやることも稀ではありません。その上に「これはまた次回」という内容もありましたから、会議の時間はかなりのものです。ですからB先生の発表に素直に「素晴らしい!」と感動してしまいました。
さっそくそのノウハウを入手しようとA小学校に勤務している友人に電話しすると、ぜんぜんそんなことはない、といわれて、いろいろな意味でとても残念な気持ちになったことを覚えています。

会議の進め方は以前からとても気になっていました。
早ければいいということはありません。何しろ会議なのですからいろいろな意見やアイディアが提示される時間は必要です。「これこれをやるように型」なら、それはもう会議ではなく説明会です。

たのしい教育研究所の会議は大抵60分以内に終わります。会議とは別に〈授業検討会〉なども持つことがありますが、それも60分以内には終わります。二つを同じ日に持っても90分くらいで収まるのが普通だと思います。
この写真はある日の会議の様子です。ある1年がかりの大きな仕事の、これまでの流れや各自の進行状況に加えて今後の活動がテーマの大きな会議の一つです。会議の中では〈原稿の読み合わせ〉や〈校正〉まで含みましたから、かなりのボリュームですけど60分程度でたのしく終了しました。

 たのしい会議の方法論としていくつかの大きな項目がありますが、その一つが
「意見の別れそうなものは〈選択肢〉を準備する」
ということです。
これがあるのとないのとでは議論の深みと時間にとても大きな差がでます。

あまり論議の意味がわからない時でも、選択肢があれば〈何が問題になっているのか〉というところが掴みやすいですし、他の人の意見も整理しやすくなるのです。
「運動会の種目 ラジオ体操の持ち方について」というテーマで話し合うのではなく
選択肢として
ア.ストレッチ運動に変更する
イ.例年通り実施する
ウ.その他
を準備するわけです。
この「その他」は必需品です。たとえば「準備運動は無くした方がよい」という意見があるかもしれません。そして想定していない意見で一気に課題が解決することも少なくありません。

職員会議といわず、教室で子ども達と話し合いをする時や家族で話し合いをする時には、この選択肢を準備して、話し合いに臨んでみませんか。きっと今までと違うシャープな展開になることが多いと思います。

この事は私が長年、仮説実験授業を本気で楽しんできた中で身につけてきたことの一つです。

 これもわたしが長年教師生活を続けて来て感じていたことですが、講演会や授業など、外部から講師を招聘したりすると、時間内に収まらないことが普通です。長引いて当たり前でした。
学校では例えば「三時間目に体育館で○○というお話があります」という様に外部からの講師がやってきてお話を聞くことはよくありますが、そういう場合には「四時間目の授業はまるまるできないぞ」という胸算用で向かいます。
ところで、研究所を立ち上げてからこれまで1000を超える講演や授業を実施してきましたが、わたしの講演や授業で長引いたことはほとんどありません。それは、選択肢が準備されていることも決め手の一つです。会議だけではなく、伝えたいいろいろな内容についても〈選択肢〉はおすすめです。
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優等生と劣等生 板倉聖宣〈教育を考えなおすための小辞典〉プラス

たのしい教育メールマガジンに紹介した板倉聖宣(仮説実験授業研究会代表・日本科学史学会会長)の〈教育を考えなおすための小事典〉「優等生と劣等生 」の反響がいくつも届いています。もう35年も前に月刊たのしい授業誌に載った内容ですけど、今読んでも新鮮な内容が詰まっています。興味のある方は〈月刊たのしい授業1983年10月号〉をたどってみてください。たのしい教育研究所にもあります。

少し抜粋して紹介しましょう。
読みやすくするために〈〉を利用したり、前後の脈絡を整えるために少しだけ手を入れてあります。

 生徒はなぜこんなことを勉強しなければならないのかわからないままに、競争にあおられて無理やり勉強し、自分独自の価値観を自覚しようともしない。

教師もまた、自分の内面的な要求にもとづいて教えるのではなく、公けに教えることに決まっていることに従って教え、教頭や校長になるための競争にあくせくしている。

このようにして養成された優等生は、自分自身の独自な価値観をもたない主体性のない人間になってしまう。

これは人間そのものとして不幸なことである。また、そういう人間は〈公けの価値観をバックとして〉はじめて自己の優越性を主張できるので、ことさら〈その価値観を守ろうとして保守的な権力的な人間になりがち〉である。
そのような人間はまた社会状況に大きな変化がおこったとき、自ら新しい価値基準をさぐりあてる能力をもたない〈官僚的な人間〉となる。
そのような優等生は他人の上にたって人々を指導する立場に立つようにもなるので、他人の不幸をも生み出すことになる。

劣等生と呼ばれる人たちはどうなのか?
優等生が、自分なりの考えを捨てて社会に順応する生き方を選んだ人たちである、ということと対比させて、こう書いています。

 優等生になるためには、〈自分なりの考え方をのばすこと〉を断念して〈社会順応しなければならない〉ことが少なくないのだが、あえてそれをしないために劣等生になってしまうことも少なくないわけである。

そこで、劣等生は優等生とちがって、自分自身の価値観というものを極端にそこなわずにすんでいることが少なくない。

そして板倉聖宣はこの項の最後にこうまとめています。

 新しい時代の開拓者はたいてい古い時代の劣等性であったことを知ることによって勇気づけられるであろう。

 

教師が、あるいはもしかする親が目にする、いわゆる「劣等生」と呼ばれる子ども達の中に、新しい時代を開拓する人物が間違いなくいるのです。

そしてここからが肝心なところなのですけど、社会は優等生が作るわけではありません。そして劣等生が作るわけではありません。ある画一された価値観で切り分けられた〈優等生・劣等生〉という枠を超えて、たくさんの人たちが一緒になって、新しいよりよい社会を形作っていくのです。このことは以前のメールマガジンで、同じく板倉聖宣が語っている言葉として紹介した内容です。

いろいろな人たちがたのしく協力して活躍する社会、そのためにも、ますます「たのしい教育」の普及に力を注いでいきたいと思っています。それはたのしい教育のゆるぎない目標の一つです。

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試験に合格するには 教員採用試験を例にして ※加筆

いろいろな試験の合格に向けてたくさんの方達が相談にやってきます。
たのしい教育研究所は塾ではありませんが、たのしい教育を学ぶ過程で教員試験の合格を目指す方達には特別のレッスンをしています。
さて、その方達に向けて図を描いて重要なお話をしました。
直接はなしを聞いていない方には意味不明な図だと思いますが、今回は、その話の頭の部分について書いてみたいと思います。


大学入試でも、採用試験でも、入社試験でも、基本的な考えは同じだと思います。
試験の合格に向けて取り組んでいる方は、参考にしてください。

0.まず「〈このまま勉強し続ければ何となく合格しそうだ〉という思い込み」で勉強を続けると失敗する、という自覚が大切
 ではどうするか?
 しっかり〈数字〉でつかんでいく作業がとても大切になります。

① ゴール時点(◯月◯日)の一ヶ月前に合格得点を設定する。例えば沖縄県の教員採用試験では6月下旬には85パーセントを取る力をつける、という目標設定をおすすめします

 

② 現時点の自分の力(得点%)を模擬テストなどで測ります

 

③ その合格のための学びを真剣にはじめた頃の力(得点%)を書き出します。前回同じ試験を受けている人は、その前回の力でもOKです

 

②-③が何%か出してみましょう。
 たとえば「真剣に学びはじめてから現時点まで20%UPしている」というように。

 

 その調子で伸びていくとすると、ゴール時点①の85%までしっかりたどり着きそうか、予測してください。

 

 たどりつきそうもなかったら、根本的な学びの仕組みを組み替える必要があります。一体どういう工夫が必要なのか、具体的にアイディアを書き出していくことになります。自分一人では無理かもしれません。近くに受験指導のプロがいたら、相談するのが近道です。

他にも〈自分の今段階が伸び始めなのかマックスに近づきつつあるのか〉など大切なことがありますが、それはいつかチャンスがあればお伝えします。

 枠は少ないですが、たのしい教育研究所では、来月からまた特訓の募集を開始する予定です。申込みたい方は〈たのしい教育研究所〉の講座を積極的に受講しておくことをおすすめします。
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