子どもの感覚を持つ大人たちが教育をすすめる/たのしい教育の進化論

 たのしい教育研究所のメンバーはみんな大人です。ただし〈こども感覚〉を忘れない大人たちです。〈たの研〉でのプログラム作りは、学校でみるような研究授業や教材研究の場面とはとても違っています。

 これは〈モノとモノがぶつかるとき〉のプログラムづくりの様子です。

 その実験に至る過程でも

「わたしの子ども感覚だと、うまくつかめないなぁ」

「その説明だと、よいこちゃんは〈わかりました〉って言ってくれるかもしれないけど…」

「〈わかりましたか?〉は押し付け言葉だからない方がいい」

という意見が飛び交います。

もちろん

「あ、それはよくわかる」

「今の実験はすばらしい」

「こういう説明なら、次の実験とセットで理解できる感じがある」etc.

Good評価もたくさん飛び交います。

 お互いを信頼しているからこそ、こういうことができるのだと思います。

 そうやってできていくから、〈たの研〉のプログラム満足度も99.9%を維持しているのでしょう。

 夏の自由研究の講座に向けて、今回もたのしいプログラムがどんどんできあがってきています。

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巨大シャボン玉の長さの研究:〈たの研/たのしい教育研究所〉の巨大シャボン玉はなかなかすごい

 人気のタレント陣が、納豆とかオクラとかのネバネバ液を使ってシャボン玉の世界記録に挑戦していました、すばらしい。

 ちゃんとみたわけではないのだけど、後半、普通では準備できないような超巨大な道具を利用して、何百回も挑戦してしているうちに大きいものができて、それでも世界記録には及ばず、ということで終わっていた。

 お笑い的なチャレンジだと思っていたら、収録後のスタッフたちが泣いていたので、本気で世界記録をやぶろうと思っていたのだと知って、申し訳ない気持ちになりました、すみません。

 テレビをほぼみない私がその番組に目を止めたのは準備段階で〈普通のシャボン玉の記録〉が出ていたからです。

 通常のシャボン液でためしてみると4mという記録でした。

 建物の中で、良い条件をそろえて試しています。
 シャボン玉を作る道具は〈たの研〉が講座などで紹介しているものよりずっと大きく、レールに乗った人を一定速度で移動させるなど、さすがお金をかけていると思わせる、つまり、子どもたち先生たちがたのしむのは無理だと思えるような方式でした。

 これの方式で〈たの研〉のミムラ先生&さくら先生にやってもらったら12mとかいくだろうと思います。

〈たの研/たのしい教育研究所〉のYouTube動画本編の前に少しだけシャボン玉のシーンが載っています。ぜんぜん条件がよくないところでも、今回のテレビ番組よりずっと長い大きなものを作ってくれています。

 ぜひご覧ください⇩

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植物の再生はたのしいプログラムになりそうな予感 ベンケイソウの実験(自由研究)

 山はとても好きなので、登山の動画や映画もよく観ています。本格的な登山者の中には凍傷で手や足の指を失った人も少なくありません。残念ながら一度失われた指は再生することはありません、それでも再アタックしている人たちはたくさんいます。

 動物より遥かに再生能力に優れているのが植物です。葉が失われたり枝が折れたりしても、また別な葉や枝が伸びてきます。植物にはどんどん分裂して伸びていく〈成長点〉がたくさんあって、そこから再生していくことができるのです。

 再生についてたのしく学ぶプログラムづくりの一つで、〈たの研〉ではベンケイソウの葉を水につけて実験しています。
 ベンケイソウの再生能力は植物の中でも高く、独自の再生方法をとっています。

 葉の周りから芽が成長しています、子株(こかぶ)です。

 不思議な感じですよね、ふつうはタネから発芽するのに、葉から発芽しているわけです。

 この株をとって土に植えると、親と全く同じDNAのベンケイソウが育ちます、クローンです。

 いったいどれくらいで成長するのか実験することにしました。

 タネから育てたよりも、ずっと早いのは間違いないでしょう。

 予想をたてて成長をみていきたいと思います。

 自由研究はいろいろな分野で、たくさんの花をひらかせてくれます。子どもも大人もどんどんたのしんでいきましょう。

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新作プログラム『原子論者アルキメデスの科学』から=バナナの皮を除いて浮かべると/楽しい自由研究

 先日、親子講座で『原子論者アルキメデスの科学』を楽しんでいるとき、プログラムを作成した私自身もドキドキする場面がありました。

 興味のある方が自分で予想を立ててたのしんでもらえるように、実験の結果には触れずに紹介します。

『原子論者アルキメデスの科学』の中に「バナナは水に浮くか?」という問題があります。

 参加者の方たち、スタッフも主催者も含めてみんな真剣に予想を立てて実験をしました。

 予想が当たった人たちも間違った人たちも『お~』という声をあげて、もりあがってくれました。

 小さな子をだっこしてあやしながら熱心に見入っていたお母さんが『皮をむいたら◯⬜︎△◯じゃないですか』と声をあげてくれました。

 アルキメデスならその問いにも答えただろうと考えて、ワンクッション置いてから、みんなで予想を立てて実験しました。

 スタッフもとても興味深かったようで、そのシーンをしっかり画像で残してくれていました。

 さぁ、みなさんはどうなると思いますか?

 家族でまず「バナナは浮くか」予想を立て合ってから実験し、その後「では、皮をむいたらどうなるか」と実験をしてみてください。

 そこから発展させてると自由研究のテーマとしてもたのしめると思います。

 予想を立てて実験すると、当たっても賢くなるります、間違っても賢くなります。そしてどちらもとてもたのしくなります!

🟢どのバナナでも結果にちがいはないのですけど、〈たのしい教育研究所〉で使うバナナは『那覇青果卸業協会』のバナナです。「沖縄の子どもの健康を守ろう」をテーマにした取り組みをすすめ、〈たの研〉の子どもたちの賢さと笑顔を広げる活動を力強く応援してくれています。よろしければみなさんもご利用ください。

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