朗読をたのしむ② 聴く世界

 前回の「高村光太郎 山の春 を聴いてたのしむ」はどうでしたか。文章で読むと2〜3分ですむのに、聴くとなると10分くらいかかってしまうことは、少し驚きます。読むときかたまりとして頭に入ってくる、たとえば「明日」という文字をみると一瞬で「明日」と認識できるのに、音声では「あ」「し」「た」と3つの音が連なってはじめて「明日」と認識する違いでしょう。

 さて、朗読もたのしいなと感じた皆さんに「青空朗読」というサイトを紹介させてください。


https://aozoraroudoku.jp/

 

 2024年03月現在〈1150〉の朗読コンテンツが並んでいます。

 前述の〈山の春〉もそのコンテンツの一つです。

 ぜひ聴いてみてください。

 まず検索の欄でジャンルを選ぶとよいでしょう、たとえば童話・児童文学を選んで、「あ、この作品は知っている」というものを聴いてみてください。

 「聴いたら必ず最後まで」なんて考えるより、合わないなと思ったら別なものを聴く、そのうちに気に入りの作品に出会えるでしょう。
 それを眠るときにもまた聴くといいと思います、私はそうしています。

 前回出てきた、眠れないという相談の方にも、そのように話しました。

 いずれにしても、本は読むだけでなく聴いてたのしむこともできます。
 このサイトは一日1000アクセスを突破することもめずらしくありません。アクセスしてくれた方のほんの4%でも40人です、朗読の世界をたのしむ人が少しずつ増えていくと嬉しいです。

 もしみなさんがその楽しさを感じたら、ぜひ周りの人たちにもわけてあげてくださいね。

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季節は二十四節気で感じよう

 やっと暖かくなるかと思ったらまた寒さがやって来て、その繰り返しで鼻声になったり… そんな人もいるでしょう。寒がりの私は冬になると毎年のように「沖縄って、こんなに寒かったっけ」と呟いています。

 さて三月の中ごろとなった今日この頃、季節はもう春といってよいでしょうか?

 二十四節気(にじゅう しせっき)は気候の変化を刻む、とてもよいツールです。

 国立国会図書館の「日本の暦」のページにまとめられた表をご覧ください(国立国会図書館に感謝して利用させていただきます)。新暦3月21日ごろが「春分」です。

 「春分」は夜と昼の長さがほぼ一緒になる日で、この日を境に次第に昼の長さが長くなっていく、つまり日照時間が長くなるので、日に日に暖かくなっていきます。

 ちなみに夜がもっとも長いのが「冬至」、その日からゆっくり夜が短くなっていき、春分に近づくわけです。昼が最も長い日が「夏至」、そしてまた昼夜の長さがほぼ同じになる〈秋分〉となり、一年をめぐります。
 二十四節気は、昼の長さ・夜の長さを〈春分〉〈夏至〉〈秋分〉〈冬至〉と名付けてはっきり区切っているわけです。天体の動きをはっきりとらえているからこその区切りです。
「立春」というのは、最も寒い頃で「この日から春に向かうぞ」という日、人々が寒さを乗り切ったことを讃えあう日です。

 あと1週間ほどで春分の日、この日を境にしてもう寒くなることはないでしょう。

 ちなみに『暑さ寒さも彼岸まで』の〈彼岸〉は仏教用語ですけど、春分・秋分の日を中心にした1週間を示しています。やっと寒さが終わる日がやってきます。
 みなさんも家族、友人とお祝いしませんか。

 二十四節気でパーティーすると月に二度くらいの割合になります、なかなかよいなと思うのは私以外にも多いのではないでしょうか。

 季節を感じながら、たのしくいきましょう。

 

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楽しい教育は先にやるか、あとに取っておくか?/たのしい教育メールマガジンのすすめ

 メルマガ最新号の発想法の章で紹介した内容にさっそく反響が届いています。たのしい教育ははじめでやるか、あとの方に取っておくかという話です。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉の応援団として力を貸してくださった板倉聖宣先生の講演内容から少し紹介しましょう。2002年08月、群馬水上温泉で開催された入門講座で語られた一節です。出典に「たのしい授業で変わる学級・学校・社会」というメモがありました、そのガリ本からコピーしたものを伊良波さんがサークルで紹介してくれたのだと思います。

板倉

 『たのしい授業』紙上で一時大きな話題になったことがあるのですが「たのしい授業はとっておきにしておいた方がいいのか」ということがありました。
 これは例えばものを食べる時に、美味しいものを後にとっておく人と、美味しいものを一番初めに食べてしまう人と2種類のタイプがあったりしますけれども、美味しいものは腹一杯になってから食べでも、あまり美味しくなくなっちゃったりします。
 そんなのは好き好きでやっていいわけですが、こと授業に関して、つまり「たのしい授業を後にやるか先にやるか」ということに関しては、かなり実験結果が出ております。
「たのしい授業は初めにやった方がいい。後にとっておかなくてもいい」
 これが結論です。

 あと17日で4月、学校では新しい子どもたちの出会いの月です。子どもたちをたくさんたのしませてあげてください。

 このサイトにも授業のヒントをいろいろ書いているのですけど、メルマガには、具体的な方法を具体的に紹介しています。新しい出会いに向けて、みなさんも購読しませんか?

 教師以外の読者も増えています、人生の見方・考え方としてもお役に立てる内容です。また、たのしい教育の普及に対する応援の意味でもかなり強い力になっています。

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楽しい環境教育〈ゴミと資源〉吉村先生から教えられたこと/たのしい実験の日々

 かつて吉村七郎先生を沖縄の講座に招いたことがありました。吉村先生は環境教育にかなり古くから力を入れていて、環境保護に関わる著作物がたくさんあります。

 以前から〈たの研〉でも『たのしい環境教育/楽しいSDGs』で講座を開催したり、その授業プランを提供したりしていました。

 〈たの研〉の『たのしい環境教育』は

《増やして減らしてエコロジカル

というシンプルなキャッチフレーズで、何年も前からすすめています。
実際、いろいろな方達から好評を得ています。

 子どもたちや家庭でたのしく環境教育を進めるためには『緑を増やしゴミを減らしてエコロジカル』です。
 企業などではたとえば『樹木を増やし電力を減らしてエコロジカル』です。

 楽しいワークショップを開催することができますから、興味のある方はお問い合わせください。

 さて《緑を増やしゴミを減らしてエコロジカル》をたのしく試せるのが、生ごみで肥料を作り、それで緑を育てることです。

 ネット上にはいろいろな方法が載っているのですけど、子どもたちがシンプルにたのしめるものがペットボトルで肥料づくりです。

 以前書いたようにネット上にはコタツ記事・張り合わせ記事に満ちています。自分で実験せずに、ネット情報を鵜呑みにしてまとめた記事もあるのですけど、自分で試して、ネット上と違う結果、たとえば「けっこう時間がかかった」のに、ネット上に〈短時間でこうなります〉とあったら、自分もそう書いたりすることもあるでしょう。それも結局、張り合わせ記事です。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉が信頼されているのは、自分たちで実験し、しかもその後、いろいろな先生たちが子どもたちと実験して、ほぼ同じ結果が出た時にプログラムなどを発表しているからです。

 今回は私のアイディアに合わせてA先生が、、キャベツの芯やトマトの痛んだ部分、コーヒーを作ったあとの粉などを利用して、肥料(堆肥)をつくる実験をはじめてくれました。

 シャカシャカシェイクするとこうなりました。

 実際にちゃんとした肥料が出来上がるのか、どれくらいの日数かかるのか。
 困ることはどんなことか、など、いろいろ調べて、メルマガやこのサイトで発表したいと思います、おたのしみに。

 
 講座の時に評価の高かった『〈たの研〉の増やして減らしてエコロジカル』をいろいろな人たちに広げていきたいと考えています。

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④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





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