満足度99.9%=原子論者アルキメデスの科学+わくわくモノづくり+島言葉で美味しいおやつ

 たのしい教育研究所にはたくさんの講師依頼がきます。いろいろな活動の中、その中のわずかな依頼にこたえるのがやっとです。今日はY自治会に仲間と行ってきました。

 当初伝えられていた人数の二倍以上にふくらんだ参加者に喜びつつ、準備していた素材・材料がギリギリで、急遽、組み立て直しスタートしました。

 これは『アルキメデスの科学』をたのしんでくれている様子です。
 浮力の根本原理を本格的に学ぶ新作プログラムで、2歳の子から6年生、お母さんお父さん、主催者、先生まで、前のめりになってくれました。

 

 これはマシュマロスライムをたのしんでいる様子です。

 

 スライムを知っている人も知らない人も、不思議な手触りにたっぷりたのしんでくれました。

 島言葉でたのしむおやつ作り「ゆーぬく団子」は盛り上がりMAX。
 素朴な味わいは、不思議と大人から子どもまでみんな喜んでくれます。
 しかも健康と美容にとてもよいというのは、鬼に金棒でしょう。

 今の小学生の子をもつ保護者の方たちは、ほぼ例外なく「はじめて食べました」といってくれます。
 リタイヤしたくらいの年齢の方たちの中には「ユーヌクは、子どもの頃、食べたことがあります」という方たちもいるのですけど、それはトロトロのタイプです。〈たの研〉のゆーぬく団子は、名前どおり団子タイプで、串に刺して味わったり、大きさを変えたりと、バリエーション豊かです。

 2歳、4歳の子もいたので、満足度は少し下がるかとも思ったのですけど、評価・感想の集計をすると満足度100%でした。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉では『こども未来スクール』をいろいろな場所で実施しています。
 とくに遠隔地にいるみなさんを優先しています。

 ご希望の方は、まずお問合せください⇨ http://tanokyo.com/me-ru

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講座で学んだたのしいプログラムがどんどん広がっていく@卒業生たちからのたのしい便りから 10年前のどんぐりプロジェクトの教材発見!

〈たの研/たのしい教育研究所〉ができて約12年、干支のサイクルでいえばほぼ一回りしました。小さな講座を加えると年に5~6本開催しているので、たの研のプログラムはたくさんの先生たち、保護者の方たちに広がっています。

 先日、離島に赴任したA先生から「びっくりです、赴任した学校の備品室にたのしい教育研究所のどんぐり標本がありました」という連絡が入りました。

「20140525」という表示があります、10年くらい前に『どんぐりプロジェクト』で盛り上がっていた頃、東京から遠藤先生を招いて講座を開いた時に作成したものだと思います。

 会場は〈うるま市石川の舞天館〉です。

 環境保護のたのしい活動を、どんぐりの育成をテーマにとりくんだプロジェクトです。

 ちなみに、日本最大のどんぐりは沖縄にあるんですよ、オキナワウラジロガシです。

 そのオキナワウラジロガシの苗を育てて、それもプレゼントしたので、準備の関係で20人くらいの定員だったと思います。

 その時に参加した先生が、その島に赴任する持っていって、子どもたちに見せてくれたんだ、うれしいことです。

 10年でじわじわ広がっていくということは、100年すれば制覇するくらいになるでしょう。でも今生きている人たち、今の子どもたちの笑顔がひろがって自分の可能性をどんどん高めていくためには、そんなにまてません。
 仲間たちとたのしく元気に取り組んでいきたいと思う気持ちを強くする、たよりでした。
 ありがとうございます。

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長野県の教育の伝統②板倉聖宣の講演から@たのしい教育の見方・考え方〈後半〉

 板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代代表/元日本科学学会会長/たのしい教育研究所 初期から支援者)の話の続き、長野県教育の泰斗〈渡部敏〉についてのです。未読の方は一つ戻ってお読みください。

 今でも教研集会などで実験をする人はほとんどいませんね。

 僕はある時、日本科学教育学会というところで話をした時に実験道具を持って行って、実験をして話したのですが.「ああ、実験道具を持って来て話をしてもいいのか!?」と言う人がいてビックリいたしました。

「科学教育では実験が大事だ!」とさんざん言われてきました。

 その〈全国教育者大集会〉でも「実験が大事だ大事だ!」という人がいるにもかかわらず、実験器具を持って来ない。

 日本人は「実験器具を持って来てもいいよ」と上からいわれないと持って来られないんですね…お上の思想に毒されております。

 それにもかかわらず渡辺さんは日本最初の教研集会に実験道具を持って行って見せようと張り切っておりました。

 しかし、そこには宮様が来ることになっています。
「宮様に水がかかったら大変だ」ということで実際には出来ませんでした。

 その集会では長野県代表と石川県代表が特に激しい対立をしました。
 何が大きな対立になったかというと「教育は国家的であるべきか、あるべきでないのか」ということについてでした。

 石川県代表は「国家的であるべきは当然」という論陣を張りました。それに対して長野県代表は「そうではない。教育は民衆の希望によって徐々に進展すべきものだ」と主張したのです。

 石川県は

「教師が家庭訪問をして、学校に子どもを出すように運動をすべきだ」

と主張したのですが、渡辺敏さんたちは

「そんなことはしてはいけない。教師は学校で授業をすればいいのだ。今多くの人たちが学校に子どもを出さないのは、経済的に豊かでないからだ。出せないのだ。それを無理して出させてはいけない。民衆が豊かになればおのずと学校に子どもたちを出すようになる」

という議論を展開したのです。

 長野県は江戸時代に小さな藩がたくさん集まった県です。

 石川県は加賀百万石の大藩でした。

「なんでも国家的に画ー的に考える」という石川県に対して「バラバラがいいのだ」ということを主張したのが長野県です。

 これは非常に対照的であります。

 その後、長島県は教育県として有名になりますが、その渡辺さんは信濃教育会の創始者の一人であります。

 渡辺敏の弟さんを浅岡ー(はじめ)さんといいますが、長野師範学校の校長として来て、この人が確か初代の信濃教育会の会長であります。

 渡辺さんは長野市の、はじめは長野町でしたが、長野町のあらゆる学校の校長でありました。今では考えられないことですが、長野長の全ての学校の校長ということは教育長と同じととです。

 実際に教育長と同じ役割を果たしました。

 自分が「こういう学校があるといい」と思うと勝手に作ってしまう。

 後で予算処置をさせるということで、今より遥かに自由に振舞って、1930年に亡くなるまで大変ユニークな仕事をしてまいりました。

 この渡辺敏さんの伝記については、「かわりだねの科学者たち(仮説社)」という私の本に詳しく書いてありますが、その本の半分ぐらいは渡辺敏さんの話になっております。

https://amzn.to/3VRxuUs

 私は長野にそういう伝統があるのをうらやましく思います。

 ここまで

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楽しいのが自由研究⇨問題「水と油と氷」@メルマガでとりあげた授業から

 自由研究についての記事がたくさん読まれる頃になってきました。そのせいもあるのでしょう、前回のメルマガ〈授業の章〉のタイトルに興味関心をもった方達からいろいろ問い合わせがとどいています。
 たのしく賢くなっていく教育に興味のある方はまず一年〈たのしい教育メールマガジン〉を購読してみてください。こどもたちと一緒にたのしく賢く元気になっていく方法、ものの見方考え方などを毎週学ぶことができます。県内だけでなく他の県の方たちにもたのしんでもらっている人気のメルマガです。

 さて「水と油と氷」という第266号の記事に興味をもってくれた方からとどいた問い合わせに答えて、紹介しましょう。

 前半を再校正して紹介します。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の授業は特別な道具・器具や技術を必要としないものです、このプログラムも学校だけでなくキッチンでたのしむことができます。まず自分で予想を立てて実験してみて、これは子どもたちにも伝えたいと思ったら利用してください。その時には「たのしい教育研究所のプログラムである」と伝えてぐさいね。

はじめに

夏休みなので、キッチンで簡単にできる実験を紹介します。
コップと水と油と氷があればOKです!

みなさんは「水と油は混ざり合わない/混ざりにくい」という話を聞いたことがありますか?

はじめにこういう実験をしてみましょう。
そうです「まず予想を立てること」が大切です。

問題1
コップに同じ量の水と油を入れると、コップの中はどうなるでしょう。
水と油は上下にはっきり分かれるでしょうか、それとも混ざりあってしまうのでしょうか。
ホンの少しは混ざるとか虫めがねなどで確かめると混ざっていることがわかる、というようなことではなく、見た目で「ここは油が集まっている、ここは水があつまっている」というように分かれてみえるのかどうかで判断しましょう。

 予想
  ア 油が下、水が上
  イ 水が下、油が上
  ウ 最初に注いだものが下、次に注いだものが上
  エ 混ざってしまってどっちが上だかわからない
  オその他 右と左に分かれる・シマシマ状にわかれる など
   〔                       〕

 どうしてそう思いましたか?

実験1.

①まず油を注ぎました。


②次に水を注ぎます。

さぁ、どうなるでしょう、予想変更もOKですよ!

⬇︎

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 [結果]

真ん中あたりでハッキリと層が分かれていることを確認してください。
上が油、下が水とわかれています。

実験2

次は、はじめに水をそそいで、あとに油をそそいでみます。

2-① 水をそそぎました。

2-② 次に油をそそぎますよ、さぁ、どうなるでしょう。
 予想変更OKです!

⬇︎

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 [結果]
 あらら、何だかぐちゃぐちゃになっていきますね。
 もしかすると〈オ.その他〉が正しいのかもしれません・・・

 しばらくするとおちついてきましたよ⇩

今回もハッキリと〈油が上〉、〈水が下〉に分離しました。

 ⭐️結果⭐️
どちらを先に入れても、水が下、油が上になります。

問題2 水と油の入ったコップ(すぐ上の写真)の中に〈氷〉を入れてみましょう。氷はどうなるでしょう。

 予想 氷は
  ア コップの底に沈む
  イ 水と油の中間で止まる
  ウ 油の上の方に浮かぶ
  エ その他

 どうしてそう思いましたか?
 あなたの考えを聞かせてください。

 これは学校の先生たちを集めたワークショップでも、とてももりあがりました。
 興味のある方は、予想を立てて、自分で確かめてみましょう。

〈たのしい教育研究所〉夏の講座8/11(日)はたのしい自由研究の題材になるプログラムが満載です。来週あたりから申し込みがスタートする予定です。
 興味のある方は日程の調整をしておくことをおすすめします。

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